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#4 ラオスの夜行バスに乗ってみた

こんにちは、あーさんです。
今回も東南アジア旅の一部です。
ラオスの世界遺産の街ルアンパバーンで象使い体験をした後カンボジアに向かう途中、ラオスの首都ヴィエンチャンに行くために乗った、ラオスの夜行バスがとてもユニークだったので、紹介します。

ラオスの夜行バスに乗ることになった経緯

行きたかったのはカンボジアなので、ルアンパバーンから飛行機に乗ってカンボジアに向かえばいい話なのですが、それでは旅として面白くないと思い、陸路でタイを経由してカンボジアに向かうことにしました。
そのためにはまず、ラオスの首都であるヴィエンチャンに向かう必要があったため、時間を効率よく使うことも考慮し、夜行バスという選択肢を選びました。

ルアンパバーンのバスターミナル

ルアンパバーンには北方面に行くバスが出る北バスターミナル、南方面に行く南バスターミナルがあり、ヴィエンチャン行きのバスは南バスターミナルから出発します。
(GoogleMapの埋め込みがピン止め状態でできなかったため、拡大地図の身になっています)

バスターミナルとは言うものの空き地に屋根付きのチケット売り場と、待合イスを並べただけの簡素な造り。そこに個人商店が何店舗か入ってきたような雰囲気。後ほど詳しく説明しますが、正直治安は最悪でした。

チケットを買いに行く

旅行前に日本で調べると、いくつか有力な情報が書かれた記事を見つけました。そこには『満席になることも多い』、『当日買いに行くと売り切れていた』などと書かれていました。
仮にこの夜行バスのチケットを押さえることができなければ、この後6日間の予定が崩れてしまうと思い、象使い体験に出発する前(ルアンパバーンに着いた日、夜行バスに乗る2日前)に予約しに行くことに。

まずはバスターミナルに向かう
ルアンパバーンの中心街で拾った、タイのものより大型のトゥクトゥクでバスターミナルに向かいました。あまり英語が通じず、行き先を伝えるために苦労した記憶があります。とかいうあーさんの英語力も日常会話程度です。

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バスターミナルに到着
チケットを買ってすぐにルアンパバーンの中心部に戻るため、トゥクトゥクの運転手にこのまま待機しておくよう伝え、降りたターミナルはあまり賑わいのない寂れた印象。

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チケットカウンターに行き、2日後のルアンパバーン行きのチケットを購入。ヴィエンチャン行きのバスは1日に何本も出ており、グレードも様々。
今回あーさんが予約したグレードは最上級の"VIP Sleeper"です。運賃は150000kip(約1500円)と破格の運賃。このバスがどういうバスなのかは、後ほど紹介します。

無事購入し、待機してくれていた行きと同じトゥクトゥクに乗り帰っていた・・・のですが、途中でチケットを確認すると、日付が1日ズレていることに気づきました。慣れない英語でのチケット購入ということもあり、どうやら日にちを伝え間違えたようです。
運転手に引き返すよう伝え、ターミナルに戻ります。
チケットカウンターの人に事情を説明すると、すぐに変更してくれました。今度こそ間違いなく、乗りたい日のチケットです。
そしてまた同じトゥクトゥクに乗り中心部へ戻りました。もちろん迷惑をかけたのでチップは多めに渡しました。

バスを待つ(乗車当日)

バスターミナルまでは、象使い体験のツアー会社(詳しくは前記事)に送迎してもらった、3時間程早く到着しました。ルアンパバーンという街は非常に小さな街で特にすることも無かったので、中心部には行かずバスターミナルで時間をつぶすことに。
周りにある個人商店でプリングルスのseaweed味(海苔味)と、美味しそうな揚げ菓子と水を購入し、晩御飯代わりに。

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ターミナルには小さなバスから大きなバスまで、様々な行き先のバスが来ますが、表示がなく、どのバスが自分の乗るバスなのか全く分かりませんでした。バスが来るたびに、係員のような人にチケットを見せ、このバスかどうか聞く始末。

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多くのバックパッカーが待合のイスに座っており、少し安心しましたが、突然後ろから肩をトントンとされ振り向くと、現地の子供です。いわゆるストリートチルドレンで、ボロボロの服を着て「お金をくれ」と連呼。しかし、ここでお金を渡してしまうと、その子は”お願いすればお金がもらえる”と学んでしまうため、心を鬼にして拒否。周りの観光客も同じ思いのようでした。
こういうことがあるというのは知っていましたが、自分がされる立場になると、考えモノです。
これだけで終わるかと思いきや、2度目、3度目も。
だんだん日が暮れて辺りは暗くなっているため、少し恐怖を覚えました。
周りには噛まれると病気になりそうな野良犬や野良猫もたくさんいました。

いざ乗車

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19:30頃、あーさんが乗るバスがやってきました。出発は20:00なので意外と時間に余裕があり、安心。VIP Sleeperがどのようなバスなのかとても気になっていたので、ワクワクです。
荷物をトランクに預け、チケットを見せて乗り込みます。
なんとこのバス土足厳禁で、乗ってみると車内には2段ベッドが3列にずらっと並んでいました。日本ではありえません。

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乗り込むと、ベッドの上には軽食と水が置かれていました。さすがVIP。
バスは満席で定刻に出発。
しかし、安心はできません。実はこのバスはかなり標高の高い山をいくつも超えてヴィエンチャンに向かうのですが、年に数回山賊が現れ、乗客を襲う事件が起きるそうです。これを知っていながら乗るのもどうかと思いましたが、このスリルも旅の醍醐味と解釈。
バスは車を追い越しながら爆速で駆け抜けます。東南アジアのバスには慣れているため、あまり驚きもしませんが、普通に考えてバスが車より早い速度で追い抜くということは、おかしな話です。

途中、カーブが多く狭い、舗装もされていない砂利道を走ります。そのためバス自体は新しいのですが、揺れが気になり、あまり寝られません。

突然バスが路肩に停止しました。
何かと思っていると、運転手が何か喋っています。ラオ語なので全く何を言っているのか分かりませんが、トイレ休憩だと雰囲気で感じ取りました。便乗してあーさんも降りることに。
しかしそこにはトイレなどありません。自然のお手洗いで用をたします。
山奥のため周辺は真っ暗で、バスの照明だけが明るく目立っていました。
もちろん電波も通じません。

用を済ませ、バスに戻ります。ここからヴィエンチャンのバスターミナルまでノンストップで向かいます。

ヴィエンチャンに到着

いつの間にか寝ていて、外からの「ヴィエンティエーン!ヴィエンティエーン!」という叫び声で目が覚めました。
”ヴィエンティエン”はヴィエンチャンの現地の発音です。
本当にヴィエンチャンかどうか、GoogleMapでここがヴィエンチャンの北バスターミナルであることを確認し、バスを降りました。

しかしこのバスターミナルは、ヴィエンチャンの中心部からかなり離れたところにあるため、移動する必要があります。
それを見越してたくさんのトゥクトゥクやソンテウ(軽トラの荷台に人を詰め込むような乗り合いタクシー)が待機していて、やや強引な客引きをしていました。
まだ真っ暗で、かなり治安が悪いところに来てしまったと思ったほどです。
実際に良くもないと思いますが。

流れるようにソンテウに乗せられ、中心部まで行きました。
中心部まで来ると、辺りは明るくなり始めて、賑やかな雰囲気に。
降ろされたのは近距離バスが集まっている中心部のバスターミナルで、ようやく一安心することができました。

まとめ

日本ではありえない全席ベッドの夜行バスに乗って、世界遺産の街ルアンパバーンから首都のヴィエンチャンまで移動しました。
不安な要素が多く、恐怖を感じる場面もありましたが、刺激のあるいい旅になりました。
今は新型コロナウイルスの影響で海外に行くことはできませんが、行けるようになってから、このような刺激ある旅も検討してみてはどうでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
インスタグラムのURLを載せておきますので、チェックしてみてください。



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