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炎上が起こった時、「火を付けてる人」と「くべられてる私たち」がいる。モンハンが楽しい話。

命と、謎の人物たちとの一期一会に感謝しながら、今日も今日とて、狩りにいきます。

初めてモンハンというもの、あの人気IP「モンスターハンター」を、新作モンハンライズからやり始めてプレイ時間が100時間を超えたころ、動物愛護の観点から炎上している、というYouTube動画のサムネイルをちらほら見かけるようになりました。

え、ええ〜?と思いながらさらっとググってみたところ、

まぁどうやらとある番組で芸人のみなさんがモンハンプレイした映像を見て、「モンスターがかわいそう」と批判があったそうです。それを指して炎上とするYouTube動画や記事がみつかりました。

モンハンは、リアル体験寄りにつくられたゲームで、でっかい獣や竜をボコボコ殴ってハントするゲームです。しかもすぐ死ぬんじゃなくて、徐々に弱っていって足を引きずったり、疲れて寝ていたりするモンスターを4人でよってたかってボコボコにして最後に素材を剥ぎ取るゲーム。

わたしの決定的な違和感は
「こんな意味わからねぇイチャモンやめろよ」
じゃなくて、

「当たり前のことを炎上炎上って火つけるのなんなの・・・」

でした。

何が当たり前って、「そういう批判をもつ人だってそりゃいるでしょ」ということ。

自分ではとーてい理解できないようなことを言ってる人というのはいなくなりませんし、それぞれ好き勝手に考えをもっている。そのうえで、危険を無くしたり出来るだけ多くの人が幸福を追求できるように、憲法なり法律なりをつくる。

凶暴なモンスターを4人でタコ殴りにするゲームを、おもしろいと遊びまくる人もいれば、かわいそうだからこういうゲームを販売するなという人もいる。

わたしが問題だと感じるのは、それをすぐに「炎上!!」と見出しをつけて、とにかく対立構造にしてネタにすることです。

いま、人類史上もっとも多くの人たちが情報を発信して何かしらを得ようと頑張ってますから、日々のネタに困るのはわかる。

「炎上」の定義もよくわかりません。

でも、モンハンのゲーム性に対して「かわいそうだからやめろ!」というひとがいる。
発言の是非はいまおいといて、

これに炎上と名をつけて、対立構造にして、それを見た人が「こんなことで問題が起きるの?」と思ってしまうこと。これが問題なんじゃないかと。

問題じゃないことを、まるで問題があるかのように思ってしまうこと。これ、わたしを含め、多くの人たちが陥りがちな罠だなと思うのです。情報がバリバリに錯綜する現代において。

枯れ木と新聞紙という燃えやすそーなふたつの異なる意見にマッチで火をつける人がいて、私たちは勝手に石炭となりガンガン飛び込んでいく。

炎を見ていたと思ったら、炎になっていた…だと!?


いつの頃からか、こういう
「結果、問題が育っちゃう」とか、
「分断を超加速させる」みたいなことが、やたら起きている気がします。

わたしが出来ることなんて、自分が燃料としてまんまとくべられないように、と心に留めることくらい。

果たしてこのnoteは、問題提起ということで燃料にならずにすんでいるのか・・・?


モンハン、めっちゃ楽しいです。

実は体験版で、何もわからずチャージアックスを選択して、意味わからなすぎてわたしには無理だとひとつもクエストクリアせずに投げ出しました。

モンハンは14種類くらいある武器の中から選んで遊びます。そこがおもしろいのですが、チャアクはまじでむずいのです。

でも、数少ない友人と一緒にプレイしたかったので購入。狩猟笛を選んだら楽しくなり、笛を吹きまくって「支援ありがとう!」と自動メッセージを言われて貢献欲を満たしております。(狩猟笛は手軽に味方にバフをかけまくれる武器)

実は「オンライン協力ゲーム」もはじめてです。
何十回とクエストでどこかの誰かとモンスターを倒しながら、世界の何処かの謎の人たちが、ちょっとでも良い気持ちにならないかなぁ、といい感じの言葉をつけてスタンプを送ったりしています。

モンハンやりながら、世界のどこかの片隅がなんか優しくなんないかなぁ、と思いながらプレイする。

それがわたしの楽しみ方です。

ちなみに、足を引きずって逃げていくモンスターはめっちゃかわいそうです。それどころか、シカやタヌキっぽい普通のサイズのモンスターもガンガン殺して素材を剥ぎ取ります。かわいそうです。

生きて、生きるために他の生物を殺します。自らの手で。

そんな実感をくれるこのゲームがわたしは大好きになり、命と、謎の人物たちとの一期一会に感謝しながら、今日も今日とて、狩りにいきます。


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