「父を助けるためにマーケティングを学ぶ」小学生から振り返る転職体験記

今は広告代理店で働いている社会人6年目のケイタと申します。気がついたら転職してから3年が経ち、そろそろ青二才と言ってられない歳になりました。

今の会社が2社目になるので、転職経験は一度だけではありますが、私なりの「転職体験記」を書かせていただきます。
私は〇〇がやりたいというよりも、マーケティング職種で働きたいとずっと思ってきた人間です。
マーケティングは「商売そのもの」という意見や、営業を経験してからマーケティングに進むべきのような意見があり、若い頃からマーケティングをやりたいなんて……とは思われる人もいるかもしれませんが、ひとまずは正直に書いていきます。
マーケティング職種で働きたいと思ったきっかけの出来事から書き出してみました。
少し長くなりましたが、ご覧ください。


マーケティングを知る


父は、私が生まれてからずっと車関係の会社を経営している人でした。今は仕事自体上手くいっていますが、昔は人に詐欺をされ、商品の車を盗まれるような不幸に見舞われたことあり、一時経営も危なかった時期があったと記憶しています。

小学5〜6年生にもなれば、幼いながらも父の大変な状況はなんとなく理解できました。手前味噌ですが、昔の自分には子供らしく可愛い思いやりがあったようで、大変そうな父を助けたいという思いから、たまに洗車やタイヤ交換を手伝っていました。(子供の手伝いの範疇です)
もっと役に立てることはないかと思った私は、父の本棚にあったビジネス書を読み始めました。
ビジネス書といっても、自己啓発書に毛が生えたようなものでしたが、それでも何か得たいと本を読みました。

当然子供ですから、1冊読んだところで得るものはたかが知れています。でも、諦めずに父の本棚にあるビジネス書をそのまま読み続けました。
何冊か読んでくると、ビジネスの中には、営業、マーケティングなどが存在していることが分かりました。なかでも、マーケティングに興味が湧きました。
マーケティングを実践すると、なぜか売上が上がるらしい、という子供らしい理解の仕方のせいでした。
そのせいで、マーケティングが「魔法」のようにきらめいたものに感じられました。

父の本棚を漁っていた私ですが、いつしか経営危機は過ぎ去ったようで、私の読書経験は活かせることもなく、ビジネス書を読む時期は終わりました。
(父が元気そうになったのを見て、当時流行っていた『デルトラ・クエスト』や『ダレン・シャン』などの読書に戻っていきました。)


マーケティングを活用する


次に私がマーケティングと関わったのは、大学生になってからです。高校生の頃から私は、Webメディア記事をよく読んでいて、Webメディアの仕事に興味が出てきました。
そこでWebメディアのいろはを教えてもらえる「ほぼ日の塾https://www.1101.com/juku/index.html」に参加しました。
そこでは、参加者が編集した記事が「ほぼ日刊イトイ新聞」のページに掲載される機会があり、実際のコンテンツ作りを体験することができました。
初めて編集した記事をプロの方からダメ出しいただいたのは、すごくいい経験でした。

そこで記事を作ることの楽しさを覚えた私は、糸井さんからアドバイスをもらって、実際にブログ記事を書くようになりました。
就活で休止するまでの半年間はほぼ毎日ブログを更新しました。

ブログを読んでもらうことが好きだったので、多くの方に読んでもらえるようにマーケティングの勉強も始めました。勉強といってもマーケティングに関する本を読むだけでしたが、それでもブログに活用できることはたくさん勉強できました。例えば、SNSで紹介してもらいやすい記事を書いて、SNSからの流入を増やすなどの工夫をしていました。
元々月間PV数が150程度しかなかったのですが、最終的には3,000〜5,000PVが当たり前になり、10,000PVを超える月もありました。

もっと取材とか色々な記事を書いてみたいと思うようになったので、Webメディアでインターンすることにしました。
いくつかインターンできるWebメディアを探しました。この結果「note」を運営しているnote株式会社が以前運営していたWebメディア「cakes」でインターンすることができました。
毎週1〜2回で毎日群馬の実家から片道2時間以上かけて通っていたので大変なことも多かったですが、企画会議に参加してFBもらうことができて勉強になりました。具体的に、「Webメディアの特性」から「ターゲット層に対してどのような書き方なら読まれやすいか」等についてメディア運営の基本的ないろはを教えていただきました。
最終的には、自分の名前が編集者としてクレジットが入った記事をリリースすることもできました。その記事はcakes内で月間PV数1位にもなり、本当に良い経験をさせていただきました。


上司の退職に伴いマーケティング部の消滅


大学卒業後は、事業会社でマーケティングの仕事をしたいと思っていた私は、IT系の事業会社に新卒で入社しました。
新卒入社前からインターンとして社内報に関わらせていただいて、入社してからもマーケティング部で配属内定していたのですが、最初の3ヶ月は新卒研修期間ということで、色々な部署で働いていました。
ただ実際に配属が決まる頃になってマーケティング部の部長が退職することになり、私の配属先が消滅してしまいました。

配属先がなくなってしまったので、代わりに経営企画室に配属されました。
そこでは、部署横断の改善プロジェクトがあり、そこでは「カスタマーサポート体制の改善」「プリセールスチームの発足」等を行いました。マーケティングに関する仕事はほぼなかったのですが、元々関わっていたオウンドメディアの運営にはそのまま携わることができました。


副業でマーケティングを活用する


マーケティングに関する仕事がオウンドメディア運営だけになってしまったので、自分でマーケティングに関する仕事をやってみたくなりました。
その当時オープンしたばかりのココナラで自分だけでできる副業として「選書サービス」を始めました。

ココナラで選書サービスを始めた背景には、当時いわた書店様が毎月1万円分選書して本を贈るサービスがあり、それが「プロフェッショナル仕事の流儀」で取り上げられたことがあります。
読書が相当好きな方からすると、1万円分贈られても嬉しいと思いますが、もう少しライトな人は1万円分の本は躊躇してしまうだろうと予想できました。なので、実際に本を送らなくても選書するだけでも読書ライト層にとっては需要あると考え、始めたサービスです(今は休止中)。
最初は実績がないので無料でスタートし、案件を重ねるにつれて少しずつ金額を上げていきました。
過去に読んだ本についてヒアリング実施し、その読書歴をもとに本を紹介します。1回につき15冊以上を紹介する方式を取っており、最終的には1,000冊以上の本を紹介することができました。
それなりに案件数もきて、WBSでココナラを紹介するコーナーでは珍しいサービスとして私の「選書サービス」が紹介されるなど順調でした。

その頃は、ブログとして再開したnoteでも月間1万PVを達成し、noteに書いた記事が日経新聞に掲載されたことで自信がつきました。
副業だけではなく、本業としてマーケティング業務をやりたいと思うようになりました。


広告代理店に転職する


ココナラやnoteでは実績ができていましたが、実際の業務でマーケティングに関わっているのは、オウンドメディアだけでした。
転職活動では未経験としてしか扱ってもらえません。
事業会社のマーケティングは未経験者枠が少なく、諦めて他の業種で探しました。

そこで、マーケティングに関われる未経験枠がある企業に絞るました。その時に探した企業の中で、最も多くの経験ができそうだったのが今の企業でした。
広告代理店の広告運用枠として、入社することができました。
私の企業では、広告運用者は広告運用するだけではなく、その広告成果を整理しクライアントに報告することも行います。他にも新しい広告媒体を増やすプロジェクトにも参画したり、他の広告代理店と一緒に数十人で協働する企画もあったり、大変なことも多いですが、すごくやりがいのある仕事だと思っています。


父への恩返し


広告代理店に入社し、本格的にマーケティング業務をやっていく中で、少しずつマーケティングというものを知ることができました。
マーケティングには一定の型があり、そこに当てはまる要素を考えることが多いです。型がないように見えても因数分解することで型が見えてくることがあります。
昔は「魔法」のように感じていたマーケティングの仕組みがわかってくると、「魔法」というよりも「科学」といった方が適切だと今では思います。
そして、マーケティングに少し詳しくなり、父の会社をマーケティングで助けられそうと思いました。
父に相談してみると、嬉しそうに「ぜひ頼む」と言ってくれました。

今は父の会社の新しいHP制作をしていて、来月にはHPをリリースできる予定です。
父の苦境を助けたくて興味を持ったマーケティングですが、やっと父の事業をサポートすることができそうです。
今はHP制作のみですが、これから父の事業をサポートできるように仕事を頑張っていきたいと思っています。


転職において大事なこと


自分なりに整理してまとめてみると、以下のことが大事だったと思います。

  • 自分の譲れない部分を明確にしておくこと

  • やりたい仕事があるのであれば、そこに関わるために逆算してルートを考える

  • 想定外の出来事が起こっても別の手段を考える

転職はタイミングが重要なので、できるだけ事前に準備しておくことが大事です。自分ひとりだけで考えるのではなく、様々な人の意見を聞いてみてください!
私もタイミング合えば相談に乗れると思うので、SNSなどから声をかけていただけると幸いです。
以上、私の #転職体験記 でした。


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