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NHKスペシャル「中国残留婦人たちの告白〜二つの国家のはざまで〜」:一戸信哉の「のへメモ」20220925

2022年9月24日放送。中国残留孤児のことは、子供の頃からよく聞いていましたが、中国人と結婚して現地に残った「残留婦人」のことは、よく知りませんでした。最近、新潟で暮らす残留孤児や残留邦人2世のお話しをうかがううちに、「帰りたくても帰れなかった」女性たちのことを知りました。

今回のNHKスペシャルでは、日本政府もまた、この女性たちの置かれた立場を十分に理解せず、日中国交正常化以後も、十分な手当てが長らく行われなかったことが、解説されています。

日中国交正常化から今月で50年。日本と中国のはざまで人生を翻弄されてきた「中国残留婦人」37人の200時間に及ぶ証言映像が見つかった。ソビエト軍による性暴力や、文化大革命の混乱、帰国後の冷遇など、国策によって強いられた不条理な人生が生々しく語られていた。番組ではわずかに存命する婦人を探し出して新たに肉声を記録。日中の内部文書などから両国の歩みをたどり、中国残留婦人たちの証言からその人生を見つめる。

これまでいろいろな取材で、「中国残留孤児」のことを学生たちと学ぶ機会を持ちました。ほとんどの学生は、満蒙開拓、ソ連の侵攻のことをあまり知らず、そうなると残留孤児のことは、すぐには理解できない、という状況に、何度も遭遇しました。

映像制作を通して、学生たちと理解を深めていくこれまでの体験については、2022/11/19に新潟で開催される、首都圏中国帰国者支援・交流センター 「中国残留邦人等への理解を深める集いin新潟」において、少し紹介させていただく予定です。

首都圏中国帰国者支援・交流センター 「中国残留邦人等への理解を深める集いin新潟」を開催

首都圏中国帰国者支援・交流センターでは、「中国残留邦人等への理解を深める集いin新潟」を次のとおり開催します。

日  時:令和4(2022)年11月19日(土) 13:00~16:00(12:30会場)
会  場:新潟ユニゾンプラザ4F 大研修室(新潟市中央区上所2-2-2)
参 加 費:無料
内  容:第1部 中国残留邦人等の歴史的背景
         ・映像「満蒙開拓の真実」
          家族が語り継ぐ体験
         ・「戦後世代の語り部」講話1

     第2部 次世代が伝える記憶
         ・「戦後世代の語り部」講話2
         ・敬和学園大学の継承の取り組み紹介
          講師:敬和学園大学人文学部国際文化学科長 一戸信哉 氏
申込方法:参加希望の方は下記用紙からFAX、またはメールかWebからお申し込みください。
        FAX: 03-5807-3174
          Eメール: kikaku@sien-center.or.jp
         Web: チラシ裏面にあるQRコードから申し込みフォームへお進みください
【問合せ先】
首都圏中国帰国者支援・交流センター(担当:廣瀬)
TEL: 03-5807-3171
FAX: 03-5807-3174
Eメール: kikaku@sien-center.or.jp

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