僕はいままでに、アルバイトを含め社会人になってからも接客業がメインです。

人と関わる仕事は楽しいこともありますが、中には「良いお客さん」ばかりではありません。

横柄な態度を取る人や偉そうな人、理不尽に怒ってる人。
いまの仕事では責任者をしているので、たまにクレーム対応もします。
こちらに責がある場合もありますが、ただ単に文句を言いたいだけの人もいるんですよね。

人の態度を見ると、自分の対応を見直すきっかけになることも。
今回はそんなお話です。

【腹立つお客さん】

お客さんとして1番対応したくない人は、偉そうな態度を取る人です。

例えば
・知り合いでもないのにタメ口で話す
・説明を聞かない
・他のお客さんより自分を優先に考えている
・お金を投げるように出してくる（これたまにいるんですよ…）
このような人です。

心の中では「それ全然かっこよくもなんともねぇからな」と思いつつ
仕事なので、明るく冷静に対応します。

相手からしたら気持ちが良いのでしょう。
・普段から家族にもその態度で許される
・職場の部下にもその態度でペコペコされる
・お店でもしっかり対応してくれる

自分が1番偉い！それは気持ち良いですよね。

こちらからすれば
「人の気持ちも考えられない寂しい人」
「できれば関わりたくない人」
と思ってしまいます。

【自分に置き換えると】

僕は20代のころ、よく居酒屋に行っていました。店長や店員さんと仲良くなり、行きつけの店として通うのが好きだったんですよね。

「おすすめある？」
「なんか割引とかないの？」
「これおいしいねー」
「もう店員さんのおすすめだけで」
たぶんお酒が入るとこんな感じで話してたと思います。

自分自身は勝手に「親近感がある陽気なやつ」と思い込んでいたんですが、
こんなお客さんめっっっちゃ腹立ちますよね。

めっっっちゃ！（2回目）
なにこいつーって
なんなのまじでーって

めっっっちゃくちゃ腹立つ（3回目）

逆の立場だったら
「お客さんだからしょうがない」
「付き合わないとめんどくさい」
と、思っていたはずです。

どこかでそんな自分がかっこいいみたいに思ってたんでしょうね。
「それ全然かっこよくもなんともねぇからな」って僕のことだったんですね…

おそらく厨房に戻ったら
「あの席の客まじめんどくさいから気をつけて」
とか
「あそこの席行きたくないわ」
「私だってやだよー」
「じゃあ次の料理持っていくとき、じゃんけんな」
とかって会話してたんじゃないかなーと

来店するたびに
「あーきたきたきた、この前言ってたあいつあいつ」
なんか無駄に絡んでくるから気をつけて！って新人に言ってたかもしれないですね。
（考えすぎ？…笑）

自分の中では「行きつけの店」のつもり
定員さんからすると「来てほしくない客」

【態度が悪いと損をする】

いま思うと
僕が行っていた居酒屋で出されたメニューには、落ちたきゅうりとか入っていたと思います…笑

席に持っていくとき、床に落ちたきゅうり
「あーあそこの客めんどくさいから、いいよ落ちたやつでも」

一方で、めちゃくちゃ良いお客さんだったら
「あぁ落としちゃったから新しく作り直そうか」
「提供遅れちゃうからお詫びで飲み物1杯サービスしてあげよう」
と、なることもあるかもしれません。

※そもそも落ちたものを提供するお店に通いたくないですが…笑
それぐらいの気持ちになる！というお話
（飲食店で働いたことがないので、完全に想像です）

けっきょくお互い人間同士です。
良いお客さんには良いことをしてあげたいし、悪いお客さんはざまあみろと思ってしまうのは仕方ないこと。

それに気づけたのは、接客業を長くやっていたおかげかなと思います。

【与えることは、与えられること】

見返りを求めて与えるのは違います。
なぜなら人は「優しい人」「魅力的な人」には、みずから与えたくなるからです。
僕も仕事をしていて、良いお客さんには自然とより良いサービスをしたくなるんですよね。
（もちろん全て同じ対応はしますが、心の中ではそう思っちゃいますよね）
なので、見返りを求めて与える必要はなく
与えられる人は与えてもらえる人になれるのです。

長く接客業をして、色んなお客さんを対応し、過去の自分を振り返って行き着いた答えです。

よく「良い行いをすると良いことが返ってくる」って言いますよね。
本当にその通りだと思います。

相手がお客さんじゃなくても、関わる人に対して与えられる人間になりたいと思うようになりました。

料理が運ばれてくるたびに「ありがとうございます」というだけで、お互い気持ちがいいですよね。
落ちたきゅうり…食べたくないもん。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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