地方自治体DX化の近未来予想図


皆さんは昨年5月にNHKで放送された「17歳の帝国」というドラマはご存じでしょうか?
あらすじは下記wikiをご確認ください。
17才の帝国 - Wikipedia

今回ストーリーはどうでもよく(賛否あった)、ドラマにあったテーマが非常におもしろく、何年後かには現実化されていくんだろうなと想像ができたので共有したいなと思った次第です。

作中ではスマートグラスを使って仮想空間が展開され、幸福度調査の結果から出た市民の幸福度によって、政策の良し悪しが判断されたり、市民の意見が投稿されて総理の支持率が上下する…なんて簡単に説明するとこんな感じです。

これをリアルに置き換えると、市民は要望や意見を入力すると、AIで判断し、予算額と照らし合わせて今すぐ実行なのか後回しなのかの判断ができる様になります。

例えば、道路にひび割れが起きている事象を発見したら、まず該当箇所と周囲をカメラや動画で撮影、位置情報が連携できているので、その場所をAIが特定し、ひび割れの危険度や道路の交通量と児童の通学路であったり、付近の高齢者の比率を計算して、いつ改修工事を行うべきかを判断してくれます。
街灯が少なくて暗い箇所はどこなのかとかもAIが計算して暗い箇所は優先的に街灯を設置できたりとか。
また市民投票で優先度が上がったりとかも可能になるでしょう。
こういう日々起こりうるものをAIが代わりに行ってくれる。

市としては今までそこの業務に携わってきた人員を削減し、もっと必要とされる部署に異動できる効率化も期待できます。

AIが御用聞きを行うことで、市議はその分本格的な未来創造の仕事を行わなくてはなりません。
AIが判断可能=現実社会、判断不能=市議の仕事となります。
街をどうやってにぎやかにするか、人口減少に歯止めをかける政策等、「想像」ではなく「創造」のお仕事です。

市民は市民投票が可能になるので、市長や市議の評価を行うことができ、評価が低い方には報酬減額や、最悪辞めてもらうことも可能になります。
市長や市議は自分に何が足りていないかを教えてくれる材料にもなるため、積極的な自己アピール(外部発信)にもつながり、情報が拡散していける。

市民としても各種選挙に投票しなかったりすると一部の権限に制限がかかったりとかすれば投票率も上がるのではないかと。
また、毎日ログインすることで高齢者の安否確認も可能になります。

企業は新聞の折り込みチラシの代わりにWebチラシの展開ができ、チラシを閲覧した分だけ課金する仕組みであれば、マーケティングと経費削減が可能になり、また小規模の個人自営の飲食店でも地域や年齢の絞り込みができるので少額予算で展開できる。

と、ズラッと書き殴ってみました。
他にもポイント付与とか、マイナンバー連携必須とかだと効果はあるかもしれませんが、いったんここまで。

別にドラマであったウェアラブルデバイス(上記スマートグラスの様に、メガネとか時計の体に身に着けてる物がスマート化されて各種のコンピューターにアクセスできるもの)は必要なく、スマホのアプリで充分なんですよね。
メタバース空間もまだ必要はないのかなと思っています。

で、問題なのが予算ですよね。。
私が思うに、システム開発できる企業としては絶対的に全国の自治体でやりたいはずなんですよね。
ただ情報漏洩リスクと高齢者のネット普及率が低いままなので不公平さが出てしまい展開できないままなのではないかと。

ただもしどこかの自治体でネット普及率が100%近くになったら企業側から無料・もしくは格安で使ってくれないかとアプローチしてくれるのではないかと思ってます。
もちろんテストも兼ねるためバグや事故も起こるかもしれませんが、それでも確実に近未来の発展につながると思います。

ちなみに今マイナンバーカードで河野大臣が叩かれていますが、明日の未来のためこのまま頑張って欲しい。
富山県の黒部ダムの建設工事では171名の方が犠牲となりました。
完成後は関西圏の電力が安定したそうです。
では死者が出た段階で工事は中止すべきだったのでしょうか?
その判断はAIじゃなくても分かると思います。

マイナンバーカードもしかり、むしろここまで浸透させたのはすごいと評価したいです。
システム開発ではバグや不具合はつきものですから、ちっちゃい開発するのに簡単にバグが出るのに、それが全国民に対してのシステムっていったらそりゃ大変なんですよね。
(あ、みずほのシステムはまた別の要件です)

恐らくDX化でも情報漏洩とかのバグは出ると思いますが、前にTwitterでもつぶやいたとおり、どうでもいいところで既にもっと情報漏洩してますから。
逆にお金を抜き取られないため、騙されないための対策、リテラシーを上げていったらいいだけだと思っています。

私の住む結城市のネット普及率100%に限りなく近づいたらいいなあ
ガラケーから買い替え費用とスマホ教室予算で出してくれたらいいなあ

最後に「17歳の帝国」ですが、各動画サービスのサブスクで配信されているので、もし契約されているサブスクで配信されていたら一度視聴なさってみて下さい。

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