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【 名前 】

ペンネーム Mr.K

 最近は<キラキラネーム>というのを、
自分の子供に命名するのが流行らしく。

つまりカッコいい漢字で名前を構成し、
その漢字本来の読みとは違うカッコいい読み方をつけたり、
読みにあわせて当て字の組み合わせをしたりで、
簡単に言ってしまえば、
<自由漢字の・読み方自由>命名ということになるのだろうか。

人の名前を考えるとき、外国人の命名おいては、
画数にこだわるというのは聞いたことがないが、
漢字を用いる国における命名においては、
画数が大きな要素となってくる。
その画数が反映されるのは姓名判断で、
誰しもその占い方で占われた経験があることかと思う。
しかしなぜ、名前の画数が占いに影響を与えるのかは、
私の預かり知らぬところであり、
その占いが当たっているかどうかもまた、
私の預かり知らないところではあるのだけれども。

画数は別にして、
人の名前はその人の人生に影響を与えると私は思っている。
なぜなら、子供の頃からその由来を聞かされ、
「お前にはこういう人間になってほしいから、
この名前をつけたんだ」
というような”意識”を植えつけられる。
あるいは、自分の名前の意義を考えるようになる。
たとえば、<美>という文字が名前についていれば、
「<美>とは何だろう、
美しくなるためにはどうすればよいのだろう。」
というような思いが人生を通じて”意識”される。
この命名理由に従って人生を生きてゆくか、
反発するかは本人次第だが、
その名前に少なからず影響は受けるのではないだろうか。

ところで、ペットに名前をつけるとき、
洒落た名前をつける人、愛嬌のある名前をつける人、
簡潔な呼び名をつける人、さまざまであるようで。

ちなみにうちの犬の名は、三犬続けて<チャメ>である。
命名権は私の母親にあり、
その由来は<お茶目>からきているらしいのだが、
三犬にわたって名前を変えないのは、
相当お気に入りの名前なのだろうか、
名前を考えるのが面倒だったのだろうか、
あるいは間違った名で呼ばないためだろうか。
母親に聞いても笑っているだけである。

当の犬たちは命名理由など知る由もないから、
人間様の思惑などはどこ吹く風であるが、いずれにしても、
<チャメ>とはまた、キラキラネームからはほど遠い命名である。

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