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楽しいお酒

ペンネーム 金星人

自分は48歳で中年障がい者でございます。病気になったのが22歳のときでした。当時は婦人服の縫製工場に勤めていまして給料をもらっていましたので、帰り道、コンビニでビールとか酎ハイとかを買い、家で飲んでいました。
きつい仕事でしたのでストレス発散で結構飲んでいましたけれど、おいしいと思って飲んでいました。
結構な量を飲んでいても二日酔いになったのは2,3回ぐらいで、それなりに強かったようです。
だんだんと病気の症状がひどくなり、まともに働けなくなったので退職しました。退職しましたから給料もゼロで無収入。貯金がどんどん減っていきました。
そのときは3か月後ぐらいにはすっかり良くなって、再就職できるもんだと楽観的に考えていました。しかし、病気が一向に良くなりませんでしたので、いつまでたっても就職できませんでした。
飲酒が習慣になっていませんでしたので、飲もうという気にはなりませんでした。勧められても断っていました。年に一回、家族とやきとり屋に行きまして、そのときは生ビールをいただきました。

毎年大晦日は家族が集まって紅白を見ながら楽しくお酒を飲むのですが、自分だけコーラでした。飲みたいと思わなかったんです。おいしいと思いませんでした。自分だけ飲まないのは家族たちは不満だったようです。しかし、飲まないと決めたら飲まない性格なので、それが14年続きました。14年間本当に飲まなかったんです。お葬式とか法事のときでも飲みませんでした。お坊さんにお経を唱えてもらった後、自分だけ帰りました。親戚の皆さんは不満だったと思います。

なんでお酒が嫌いになったかというと、酔っ払いが嫌いだったからです。しらふでいるときに相手にしていると、とても負担になりました。それと、働いていないので晩酌をしてもおいしいと思わなかったんです。飲んだ次の日に気分が悪かったので、飲んでいいことなんかありませんでした。

長い年月が過ぎていき、お酒に興味がわくようになったのは、北海道のローカルタレントで小橋亜樹という人がいるんですが、テレビの取材中、日本酒とかワインとかおいしそうに喜んで飲んでいる。その姿に惹かれました。それでまた飲んでみたいと思うようになりました。早速コンビニに行って500mlのビール2缶を買ってきて14年ぶりに飲んでみました。味はおいしいとは思いませんでしたが、なんか感慨深いものがありました。

それ以降、法事でも飲むようになりました。親戚も喜んでいるようでした。それまで飲まなかったのに、ビックリしたのではないでしょうか。生ビールおいしかった。

最近はSNSのライブ配信で、オンラインスナックに参加して、レモンサワーを飲みました。おいしかったけれど、次の日は頭がくらくらしました。しばらく飲んでいなかったから、アルコールに弱くなったようです。SNSを見ながら飲むのは結構ペースが速くなりますね。ライブ配信が終わるまで付き合っていましたから、楽しかったですが、飲みすぎました。オンラインスナックには何回も参加しましたが、お酒に弱くなったのは変わりませんでした。また、前みたく強くなれるんだろうか。いずれは小橋亜樹と本当のスナックで飲んでみたいです。





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