情報アーキテクチャ

はじめに

UXという言葉が数年前から浸透してきており、さかのぼるとドナルド・ノーマン氏の「誰のためのデザイン」(1990年)から認知され始めたといわれています(らしい)。国際規格としてはISO9241-210 (2010年)にUXの概念が導入され、本格的にUXが広まっていったと思います。

そのUXには『UXの5段階モデル』と呼ばれる5つの段階が存在します。それは『表層』『骨格』『構造』『要件』『戦略』の5つです。UXを一言でいうと体験ですね。5段階モデルそれぞれの段階で必要なデザインプロセスを行うことでサービス体験が形作られます。

さて、なぜUXの5段階モデルの話をしたかというと、今回私が話そうとする情報アーキテクチャは5段階モデルの『構造』にあたるからです。なんで真ん中の段階からやるんだよと思われると思いますが、そこは一旦置いといてください。ハイ。

情報アーキテクチャって?

情報アーキテクチャとは、情報を見つけやすく、わかりやすいものにすることを指しています。天下のWikipedia様ではこのようにあります。

情報アーキテクチャ (英: information architecture)は「情報をわかりやすく伝え」「受け手が情報を探しやすくする」ための技術およびデザインに関する分野である。また、この分野の専門家を情報アーキテクト(英: information architect)という。ともに「IA」と略される。

情報アーキテクチャのコンセプト


組織化

これらの要素を意味があって他と区別できるカテゴリーにグループ分けし、ユーザーが現在いる環境とそこで見ているものを理解できる正しいコンテキストを創造することです。

それでは組織化のイメージを音楽で捉えましょう。まずは音楽を整理してください。どうやって整理をしますか?アーティストごとに整理しますか、あるいは音楽のジャンルごとですか、作曲家ごとですか。はたまた、CDやレコードで分けますか。このように関連付けするための要素に分けたりすることが組織化になると思います。

構造化

製品やサービス内の情報「アトム(原子)」に対して適切な粒度レベルを決定し、それぞれをどのように関連付けるかを決定することが必要です。

アトムというのはそれ以上細かく分けることのできない最小の単位のことです。組織化ではアーティストごとに音楽を整理しました。その後はシングル曲を並べ、後ろにアルバム曲を並べました。このように階層的に構造化をすることが構造化になると思います。

ラベリング

カテゴリーおよびそのカテゴリーへのナビゲーション構造要素をなんと呼ぶかの答えを見出すことです。

レンタルCDショップに行ったときに皆さんはどのようにしてアーティストを探しますか?ほとんどの方がアーティストまたはグループ名の頭文字で探しませんか?ア行のアーティスト、カ行のアーティスト。このようにア行のアーティストに「ア行」というラベル付けをすることをラベリングとなります。

最後に

今日はこのあたりにしておきます。次回はユーザー、コンテンツ、コンテキストについてです。これらは情報アーキテクチャを構成する大事な要素になります。

このようにすこしずつではありますが、情報アーキテクチャに関してアウトプットできればと思います。大体週一くらいの更新を目標にします。

参考文献は『情報アーキテクチャ 第4版』です。これらを読み込んで、後々手を動かしながら学んでいこうと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございます。

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