「さてと」、助手は云いました
主である桂奈は、いつも私をのことを「でぶいな～💕」と言います
間違いです
私の名前はモナカです
今日から連休に入るから、桂奈は朝から大音量掃除機をかけて、その後、作品を５点ほど作ったようです
いつも、やりかけるとすごいスピードでどんどん作品を仕上げてしまいます
その中に『段ボール猫』というのがありました
題名がおかしいと思いませんか
私と桂奈は、知り合い!というのか、何年も前から、クリエイターと助手なんだから
それに勝手にひとのお尻を描くなんて許せない！！モデルまでやらされてるんですよ
どう思います？
撮影するときのチェックは欠かしたことありません
得体のしれないものが写り込まないようにしています
桂奈がグリーンをとりに行っている間にすることはいっぱいあります
刺繍はできないのに、刺繍枠を使うっていうところは流石です
これはいつか、“何か“になるんですよ
助手だからわかります
桂奈は紙を捨てられないので、どんどん紙が溜まっていきます
赤く染めてどうするのか穴の中を覗きました
いちごになってたんです
なにか実験だと言っていました
窓辺で乾かしているあいだ、ずっと見張っています
その時の絵が、これなんですって
絵の具がもったいないから描いたものではないんですよ
愛だよなー
桂奈は、次の作品の前に、お餅を焼いて食べました
えーっ、また食べるの？呼んでないのにすぐ来るよね〜
私にそう言って、“猫福“をひと粒ずつくれるのでした
私達の至福の時はこうして訪れるのです
ほんとうにしあわせです
でぶいな〰〰😂
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