第二次世界大戦で日本が敗戦してから、77年目の夏を迎えました。
現代は平和な日本において、かつて300万人にも人が戦争で亡くなられたことは忘れてはいけないと思います。この8月15日は、これからもそれを思い出す日としたいです。
 
77年。実は、明治維新から敗戦までが77年で、敗戦から今年までが77年になります。明治維新から敗戦までと同じ年月だけ、敗戦からの年月を日本は過ごしてきたことになります。
 
明治維新から敗戦まで、日本はほぼゼロから国を興し、一時期は世界の五大国と言われながら、最後は転落して敗戦国となりました。
 
そして、敗戦から現代。焼野原からスタートして、奇跡の高度成長、バブル経済を経験した後、この30年は転落を続け、今や先進国としての地位も危うくなっています。
 
過去の2つの時期と同じように、現代からまた再興していきたいものですが、一つ大きな違いがあります。過去の2つの時期のスタートは、必死さがありました。「このままでは日本は植民地になる。」、「このままでは生きていけない、みすぼらしい。」
 
今の日本に、そこまでの切迫感があるのか不安になります。
 
いっそのこと、何も残されていないのだと思い、何もないままだと生きてはいけない位の気持ちで望んだ方がよいのではないでしょうか。下手に先人達の遺産が大きいと、人間がだめになる典型なのではと感じることがあります、今の日本は。
 
先人達には感謝をしつつ、もう一度焼野原だと思って日々を生きていきたいものです。