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10/23-10/29日経新聞レビュー

この1週間で気になった日経新聞の記事を5つほど取り上げてみたいと思います。
 
「「リスクマネーの触媒」狙う」(10/25 朝刊金融経済面)
日本政策投資銀行(DBJ)会長のインタビュー記事です。DBJは優先株や劣後債等の資本性資金の供給を行っており、再生局面にある企業等にリスクマネーを供給しています。昔の話ですが、資金調達側の企業様のご支援をさせて頂いた経験がありますが、多少政府系ということもあり救済色もあるような気もします。政府系とはいえ、民間マネーも原資としている緊張感は必要だと感じます。
 
「「再び真剣勝負したかった」安倍氏追悼、野田氏演説」(10/26 朝刊1面)
皆さん映像等でも見られたかもしれませんが、野田元首相による故安倍首相への追悼演説でした。このようなことには色々ご意見があるとは思いますが、私は党派、思想信条を超えた、故人に対する素晴らしい追悼演説だったのではないかと感じました。
 
「起業都市福岡、11年目の模索 有望企業育成もIPOゼロ」(10/26 朝刊スタートアップ面)
福岡は新興のベンチャー企業が生まれつつあり、自治体がベンチャー支援を強化したり、地場の地銀がVC事業を強化したりしています。しかしながら、IPOにまで至るベンチャーも少なく、想定される原因としてマネジメント人材やグローバル人材の不足が指摘されています。地方におけるベンチャー振興の課題として考えさせられる事例です。
 
「企業の職業訓練、助成拡大 成長分野へ労働移動」(10/27 朝刊政治・外交面)
岸田首相も新資本主義の一環として人への投資を訴えていますが、具体的な施策として企業の職業訓練等に助成が拡大する方向で進みそうです。目的を明確にする必要はありますが、人的投資は確実に未来に繋がるものですので、今後の助成情報は要注目です。
 
「高専「実践の知」先端走る」(10/29 朝刊総合1面)
高等専門学校、いわゆる高専に対する評価・期待が高まっており、元々は中堅技術者育成が目的であったところから、先端技術や起業等も期待がかけられているとのことです。
多くの大学の位置づけが中途半端になっている中にあって、将来のマネジメント層を育てる大学と、スペシャリスト層を育てる高専等といった役割分担を明確にし、再整理すべき時に来ているのではないでしょうか。

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