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中国 「ライブ配信販売員」という職業

以前の記事でもいくつか中国で生まれる様々な新職業をお伝えしてきた。
中国においては新しい職業やこれまでの職種のくくりでは定義できないような職種が生まれた場合、市場でのルール整備や品質管理の為に国がその職業における基準を発表するようなこともある。

今回、人的資源・社会保障部より発表された職種定義の中には「ライブ配信販売員」という職種における職業基準が発表されていた。

前回の記事でもご紹介した様に中国ではライブコマース市場が拡大している。
しかし、実はその影で実演者の虚偽や誇大な表現による違法な宣伝等も問題視されている。今回の様な職種基準の制定はこの様な法律違反やモラル低下を規制する役割も果たしている。

ライブコマース大国で発表された「ライブ配信販売員」に求められる職種基準とはどの様な項目が設定されているのかご紹介していこう。

先ずは職業基準における「ライブ配信販売員」には以下の様な五段階のレベルが設定された。

5級/初級者、4級/中級者、3級/上級者、2級/技師、1級/上級技師

非常に細かいが最高級の1級/上級技師となるには2級が必須でさらに関連職種に3年以上従事していなければ辿り着けない様になっている。

面白いのは学歴(能力)条件まであるところだ。
「ライブ配信販売員」には中学校以上の学歴(同程度の学力)が必要とされている。しかしこれは昨今の中国においては余程の理由がない場合はクリアできるのでそこまで問題ないだろう。

さて、この試験はどの様におこなわれるのか。知識試験、技能試験、総合審査という段階がある。知識試験は筆記となっており、技能試験については現場での実演試験の様なものがあるそうなのだが一体どんな流れでおこなわれるのか、とても興味深い。

この様な職業基準が発表され明確になった場合に今後職場ではどの様に活かされるのだろうか?
この資格を持っていることでのメリット等は生まれるのだろうか?
逆にこの先、この様な資格を持っていないければできない職業になるのだろうか?
若い人たちの人気職業になったりするのだろうか?

様々な疑問も出てくるがおそらく現段階ではこれ以上の品質低下を防ぐため、国が基準を明確にした、という意味合いが大きいだろう。
「試験受けたよ!」という人を探して是非改めて試験内容もレポートしたいと思う。

ライター:Taro Nozawa
お問い合わせ:nozawa@kembo-net.com

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