見出し画像

ボクシングジム入会

「ボクシングジム」
Googleへ入力し検索してみる
すると自宅から通えそうな範囲に
8件程のボクシングジムが表記された

自分が知らなかっただけで
こんなにも多くのボクシングジムが
あることに驚いてしまった

やはり興味を示して
行動を起こしてみると
視野が広がるものだと思えた

ホームページで各ジムの雰囲気を推測しながら
どこのボクシングジムへ行こうか迷っていた

自分がボクシングジムを決めるにあたって
最も大切にしていたことは
ややこしい奴がいないか
この条件一点でジムを選んでいた

なぜならば自分の経験則から
「腕力があって、知性がない」
そんな奴が超絶に苦手だからです

男社会の争い事の約7割は
「腕力(権力)があって、知性がない」
そういう奴が物事を複雑にして
面倒くさい争いが起こってしまう
そんな印象があります

拳を振り回すボクサーには
そんな面倒くさい人が多いのかなと思ったので
なるべく、そんな人がいなそうなジムを
ホームページの雰囲気から推測していた

しかし、推測には限界がある
ホームページだけでは判断できず
やはり行ってみなければ分からなかった

「どうか面倒くさい人がいませんように」
「昔ながらの感情論の熱血トレーナーがいませんように」

そう心の中で願いながら
いちばん平和そうな雰囲気の
ボクシングジムへと電話をした

とても物腰の柔らかい雰囲気の
優しい声のトーンの男性が
電話に出てくれたので安堵した

「とりあえず一度来てみてください」
そう言われたので
見学&体験トレーニングを申し込んだ

「他に何か聞きたいことはありますか?」
と最後に言われた

本音を言えば
「このジム、ややこしい奴いますか?」
そう聞きたかったけど
一応自分も社会人なので
そんな本音は飲み込んで電話を切った

✳︎

そして約束した当日
ドキドキが止まらなかった
このドキドキは行きたくないの
ドキドキだった

約束の時間に近づくにつれて
このドキドキは大きく膨れ加速した

いつだって何かを始めるときは
恐怖、不安などの
強いストレスがかかるものだ

しかし挑戦をやめてしまっては
自分の生き方を否定するのと
同じことだと思ったので
このドキドキを受け入れ向き合うことにした

✳︎

ボクシングジムの前に到着した
ジムの扉はとても冷たそうで
とても重たそうに感じた

この扉を開けなければ
不安や痛みを感じなくて済む
自分の人生に大した影響はない

しかし、この扉を開けなければ
なにも得ることはできない
自分の人生に学びや成長はない

論理で脳内を納得させ
勇気を出してボクシングジムの扉を開けた

思ってたよりも軽い扉を開けると
ジムの会長が笑顔で迎え入れてくれた
まず第一声に
「良い体格してますね〜」と褒められた

電話越しで感じたとおり
優しい雰囲気の人だった
とりあえず第一段階はクリアできた

まずは会長がジムの中の
更衣室やシャワールームなどの
施設を丁寧に案内してくれた

その時の自分の頭の中は
そんな事よりも
「ややこしい奴はいないか?」
という事で頭の中がいっぱいだった

「このロッカーの使い方は、ややこしい奴なのでは?」
「この靴箱にある靴の履き潰し方は、ややこしい奴なのでは?」

会長が一生懸命、案内してくれてるのに
頭の中はそんな事でいっぱいだった

そして地下にある
トレーニングフロアへと階段を降りた
ややこしい奴の有無が明確に確認できる場所だ

しかし、そこには誰もいなかった

なぜならば会長は自分の体験&見学のために
営業時間前にジムを開けてくれたからだった
その優しい気遣いを感じて
もう、ややこしい奴がいてもいいから
ここのジムに入会しようと決めることにした

約1時間ほど指導を受けた
体力には多少の自信はあったけど
立てなくなるほどクタクタに疲れ果てた

まったく体は動かなかったけど
「ボクシング面白れー!!」と思えた

やはり新しいチャレンジは
素晴らしいものだと実感できた

ここへ来る前のドキドキが
ワクワクへと変化する事ができた
あの扉を開けて正解だと思えた

もしかしたら人間としての魅力は
扉を開けた数に相当するのではないか?
そんな事をジムの帰り道で
クタクタになりながら思った

そんなボクシングジム入会への
体験と心境でした。



【後記】

ボクシングジムに通って
約2ヶ月が経過しますが
今のところ、ややこしい奴はいません
むしろ礼儀正しい人ばかりです

自分がややこしい奴にならないように
気をつけようと常に思ってます

この記事が参加している募集

運動記録

今年やりたい10のこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?