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日本一周クルーズ旅行

8月、富士山を登ってから
とくに目標もなく過ごしている
別に目標なんて持たなくていいけど
なんか少し退屈だなと感じている

勿論やりたい事、行ってみたい場所
見たいもの、などは沢山あるけど
何となく魂が燃えるような感覚にはならず
心の底からエネルギーが湧き上がってこない

今年はハーフマラソンの挑戦や
富士山の登頂を目標にして
それに向け日々、知識や経験を積んできた

挑戦してる時は毎日に活気があり
苦しかったけど心身共に充実していた

常にマイナス思考の自分にとっては
無心になり目標へ向かって没頭する
そんな生き方が性に合ってるのかもしれない

次なる挑戦を色々と考えてはみたけど
心が踊り出すようなものは見つからず
悶々とした日々を過ごしていた

そもそも目標や挑戦などは
見つけたり考えて出てくるようなものではない
そんな身も蓋もない結論に達してしまい
ダラダラと毎日をやり過ごしていた

✳︎

8月のお盆の時期に母親と2人で
父親のお墓参りへ行った
これは毎年の恒例の行事になっていて
今回が16回目の墓参りだった

父親の墓を前にして
生命というものは
産まれて、生きて、死んでいく
そんなシンプルなことを強く感じ
自分自身の生き方を見つめ直せた

お墓参りの後、母親と食事をした
いつからか毎年、お墓参りの後
同じお店で同じメニューを注文して
食事をするのが恒例になっている

その日の母親は機嫌が良かったのか
めずらしく饒舌によく喋っていた
自分はいつものように黙ってそれを聞いていた

その時の会話の中で
母親の友達が日本一周のクルーズ旅行へ
行ったという話になった

とても新鮮な話題だったので興味が湧いた
そして、その話を聞いていて直感的に
「あっこれだ!」
と本能が激しく反応してしまった

母親が友達のクルーズ旅行の
詳細を事細かに話をしてるのを遮って

「一緒に行く?」と言った
正確には「言った」というより
言葉が自然に出てきた感覚だった

驚いた顔をしていた
その時の母親の何とも言えない顔は
今まで一度も見たことのない
驚きと何かが入り混じったような
初めて見る表情だった

✳︎

そこからは光のような速さで
日本一周クルーズ旅行への
色々なことが決まっていった

保守的なはずの母親の能率的な決断速度は
まるで別人のように思えた
その実行力に圧倒されてしまった

仕事を休めるか、わからなかったけど
見切り発車で10日間のクルーズ旅行の
予約までしてしまった

そんな光のような速さで
未来が決まっていく感覚に
身を委ねるのが心地良かった
母親の能動的な決断が心地良かった
生きてる感じがして心地良かった

もしも仕事が休めなかったら…
という事も脳裏をよぎったけど
休めないのなら仕事なんて辞めればいいと
覚悟と決意が脳内を支配していた

それだけ今回の母親との旅行には
自分の人生にとって重要な
ターニングポイントになるかもと
根拠のない予感がしていた

✳︎

そして、いよいよ明日から
日本一周クルーズ旅行へ
母親と一緒に行ってきます

横浜〜函館〜秋田〜金沢〜
釜山〜鹿児島〜高知〜横浜

パンフレットを見たら
豪華な食事や充実した施設など
贅沢な船の旅が本当に楽しみです

ゆっくり10日間かけて
のんびり遊んできます。

たっぷり時間はありそうなので
旅の模様をnoteに書き綴りろうと思ってます


【後記】

「親孝行をしたい」

正直言うと、そんな感じではないです
そもそも自分はそんな立派な人間ではないです

・ゆっくり長い休暇をとってみたい
・気ままに日本各地を巡ってみたい
・のんびりクルーズ旅行が楽しみたい

ただ単純に、そんな事をやってみたい
という欲望に、たまたま母親も一緒だった
という感覚が正直な心境です

母親も1人が好きな個人主義なので
10日間、食事と睡眠以外の時間は
たぶんバラバラの行動になると思う

そんな距離感が心地良いと思う
親子旅行になるのかなと思います

それではまたCiao!

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