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きいてみて4

中高生の(に限らず、若い)コントラバス弾きのみんなに、聴いて・見てほしい曲とか。【その4】+ 松脂(松やに)の話

きょうは、コントラバスだけのアンサンブルの紹介と、最後に松脂の話。

BASS GANG

去年日本に来て、NHKで放送もされたので、見たひとも多いかも。

4人ともすごく弾けるし、その上手さがそれぞれ少しずつ違っていて、面白い。立って弾いても座って弾いても、うまくいく方でいいんだよ。そう思う。

おっもしろいよなー。
彼らのYouTubeチャンネル、ついずっと見てしまうよ。
ただ、背も高いし手足も長いくせに、小さい楽器弾いててずるいぞ(とくに向かって右から2人めのBociniさん)!
…と思わなくもないけど。( ´ー`)/

L'Orchestre de Contrebasses

オフィシャルサイトにも動画あり。YouTubeでも探すといっぱいあるらしい。
こちらのグループは、ちょっとシリアスというか、現代曲っぽいというか、BASSGANGとテイストが全然違ってて興味深いですね。
ただ、楽器を叩くのは…(-_-;)
みんなはマネしないでね。

松脂の話(まつやにのはなし)

「どんな松脂を使ってますか?」という質問も、けっこうあります。それも含めて、松ヤニのことを書いてみよう。

まったくもって、個人の見解です。

まず、「コントラバス 松脂」で画像検索してみてください。たくさんの種類が出てくると思います。その中で、私が使っているものを中心に、いくつか選んで解説してみます。

まったくもって、個人の見解です(わかった、て)。何かを持ち上げて何かを貶めるような意図はまったくありません。好みの問題だと思っています。

1.POPS
赤いプラ容器に入ってるやつ。一番使用頻度高いです。弦をつかまえる能力がある程度以上保証されている感じを持っているので。
やわらかく、融けやすいので、使い方にはコツがあります。
買った状態では紙を巻いてあるのですが、それはすぐにはがして捨てる(おいといてもいいけど)(おいといたことないけど)。その後、直接赤い容器に入れて、融けてかたちが変わろうが気にしないで使う。ただし、汚れた手で直接持つことを繰り返していると、状態が悪くなるのが早いです。最近は、ロジンセイバーというケースに入れてます。紙をはがして裸にした状態でシリコンカップに入れてそれをさらに黒いケースに収納、ケースの底には湿度調整剤が入っているという親切グッズ。

POPSに限らず、松脂全般に言えることですが…
賞味期限(食べないけど)のようなものがあって、時間が経つと劣化してグリップ力とか、なにより音色が悪くなると思っています。使い切る前に買い替えるの、抵抗ありますが、仕方なくそうしてます。

2.CARLSSON
ケースいろいろあって、紫色・青色・黒、どれもよく見かけます。
NYMANと中身は同じ…と聞いたことがあって、それ以来そう信じているけど、ほんとですか。誰か調べて。
高校生の頃最初についた先生が使っておられたので、それ以来大学の間しばらくはずっとこれを使っていました。みんなにも使いやすいのではないかと思います。いまはあまり使っていないのですが、時と場合で少し重い発音が欲しいときなど、使うこともあります。

3.KOLSTEIN
金色の紙筒ケースの中に、黒いシリコンのインナーケース。強いグリップというより、優しい音色に特長。
グレード(硬さ)が何種類かありますが、私は「SOFT」を使っています。オケの中で、周りにもっと混ざらなければ…と思うときとか、よく使います。

4.Leatherwood Bespoke
最初の画像検索ページには載ってないかも。最近よく使っています。明るい、というか、はっきりした音色のように思っています。一度つけると長く保つし、POPSの上に少し重ねてつけたりしても良いようで。
デメリットとしては…値段が高いこと…(:_;)

5.Libenzeller(LARICA)
これ、私は使ったことがないのですが、周りでよく見かけます。使ったことないから、コメント書けません…。

他にも、いろいろいろいろあって迷ってしまうと思うので、とりあえず↑のどれかを使ってみたらどうかな、と個人的見解として思います。


コントラバスの松脂は、どれに限らず夏はカバンの中や、椅子のうえで融けてしまう…たいへん悩ましいことですが、冷蔵庫に入れるのはおすすめしていません。冷蔵庫から出すと温度差で結露してしまって、たいへんよろしくないです。冷蔵庫持ち歩けないし。
コンビニの袋的なもので包んで、ケースにいれて、融けるのはある程度しかたないので「流れ出さない」ように気をつけて使う…しかないかな、と思います。特にPOPSは融けますが、ケースの中できっちり保存していれば、また使えます(使えるかたさになるまでちょっと待っててね)。

松脂のつけ方について。
「摩擦熱で融かしながら薄くのばす」感じでしょうか。キコキコ短い周期でつけると均一に伸びないと思います。弓と松脂を双方逆方向に大きく動かしてみてください。先の方についてなくても、弾いてるあいだにある程度伸びてくるからあまり気にしないで。

↑たとえば、こんなふうにやってみて。3回つける、て決まってるわけじゃないよ(笑)。必要なだけ。
どのくらい必要かは…これはもう、慣れるしかないかな。で、慣れるためには成功失敗取り交ぜて経験するしかないと思います。( ´ー`)/

最後に、お知らせ。

YouTubeチャンネルできました。さっきの松脂動画もそこにあるのですが、もうひとつセンチュリー同僚の村田くんとの「弾いてみた」動画を載せてます。今はそれだけですが、これからどんどん増えて…いく予定。増えるかな? いや増やす予定です。がんばらねば。
ときどきのぞいてみてください。

今回は、ここまで。
次は、何を書こうかなあ。楽器の扱い方とかも書けるといいなあ…と思ってはいるのですが。