信州駒ヶ根ハーフマラソン第10回記念講演会小平奈緒 「愉しく 生きる」 2023.9.23(土)メモ

2022年10月21日引退。その後、講演依頼が多くなり、今回で79回目。現在は相澤病院の広報企画室に勤務。病院というのは閉鎖された空間。そこでどのようにして人々が前向きに生きていけるかを考えている。

知るを愉しむ
「心」りっしんべん 「兪」はこぶ
心を動かされる 
  ↓
好奇心・興味を持つことで困難なことでもたのしめるのではないか

三人姉妹の末っ子。メンタル強。
観て、考えて、やってみる。・・・試行錯誤
「ホンモノを観に行こう!」清水宏保(長野五輪金メダリスト)のロケットスタート
1998年長野五輪 夢の舞台が身近に

信州大学教育学部スポーツ科学教育 結城匡啓教授
「10年後後のチャンピオンはどんな滑りをしているか?」という問い。
学びの仕掛人であり、技術討論会では自己課題の整理→スクリーニング
チーム内での身体知の共有、感覚言語の共有につながっていった。
「学びを積み上げた人が進歩する」
   ↓
結果と自分の感覚のマッチング
   ↓
自信につながる

思うようにいかないとき、どう乗り越えるか?
「ヨシッ」と思うかor「クソッ」と思うか
「ヨシッ」→未来の自分に意識が向いている⇒自分に意識を集中できる
「クソッ」→自分の意識が他人や過去に向いてしまっている

2年間オランダ留学。プロチーム所属。
「人生は自分の時間」
自分で決めた道だから、成功しても失敗してもすべて正解
「言語」ではなく「思考」の問題
どうしたい どう生きたい どう表現したい
 
金メダリストのメンタリティー
Wie is de baas? 
  ↓
自分を信じて認める力
自分が挑戦する舞台では常に主役は「私」である。
 
応援の輪とライバルの存在
2018年平昌五輪 私にとってのライバルであったイ・サンファ(韓国)
大切なことはリスペクト
ライバルは「敵」ではなく「同志」である。同じような困難を乗り越えてきた互いを分かり合える同志。

金メダリスト=私という人間の価値なのか?
数字や順位で、私という人間が評価され注目を浴びる
→楽しい生活が遠のく
そこで、「これからどう生きていくか?」という命題と向き合うことになった。

支えあいから繋がった出会い ~地域の中の一人でありたい~
2019年10月台風19号災害
ある農家の老婦人のつぶやき「もうね、農業は諦めます」
その言葉に触発されて、ボランティア活動に向かう。そのとき思い出した父の言葉。
「人は人なり木は木なり、人は人の中にあって人であり、木は森の中にあって倒れずにいられる。」

唯一無二の自己表現。
2022年北京五輪 ~挫折と覚悟~
北京五輪の一か月前に捻挫。
急に襲い掛かった困難があったとき、負けるとわかっている試合に臨まなくてはならないときどうするか?
⇒最大の処方箋は「受け入れること。“自分がコントロールできるところに意識を注ぐ”」
「成し遂げることはできずとも、自分ならやり遂げることはできた」
等身大でいい。それが私の自己表現。どんな状況でも私は私であっていい。

目標の先に生き方を持つ。
“私として誇り高く生きていくこと”

6085人 LastRaceの観客数。
スポーツは人生を豊かにする文化。
「究極の滑りは健全な心身に宿る」

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