#心に残ったゲーム

いまや知らない人がいないだろう日本を代表するゲーム『ポケットモンスター』。最近、BUMPとコラボしたMVが全人類を感動と郷愁に叩き落したことは記憶に新しい。ストーリーは主人公をはじめとした人間とポケモンのふれあいや成長を中心として描く明るいものなのは皆さんご存知だろう。

そんなポケモンのゲームの中で、主人公が悪人で、悪い人間に改造されたポケモン（ダークポケモン）をほかのトレーナーから奪うという異色の作品がある。それが『ポケモンコロシアム』である。これはもちろん外伝作品である。ポケモンの改造はまだしも、他人からポケモンを奪う行為は本家では言語道断である。

ダークポケモンは心が闇に染まってしまい、自分を傷つけながら、攻撃をしていく。そんなポケモンたちを解放し、各地の人々と協力し、セカイを牛耳る悪の組織に立ち向かう。暗い世界観の中に、本編以上のヒロイックストーリーがあった。そして最後に明かされる黒幕の意外な正体、そして彼の手持ちの尋常じゃない強力さ、そしてそのラストバトルを盛り上げる壮大なBGM。すべてが小学生だった自分の体を震え上がらせた。

その中で、一番心に残っているのは、本作で捕まえられる伝説のポケモンの一体『ライコウ』とのバトル。この時、まだ残っていた祖母の家の広い仏間で、同じ町の男友達二人とその弟が一人、僕の弟もあわせて5人で、ライコウのゲットに挑戦していた。１０回以上ボールを投げても捕まらず、こちらのポケモンも後一体となっていたところ、ボールの中でも一番捕まりづらいモンスターボールをダメ元で投げた。

捕まった。捕まった！つかまったぁーーーーー！！！！

俺たち５人は立ち上がり、歓喜の声を上げた。

この５人はもうバラバラで、集まることは一生にない。

この時の思い出は今も僕の中に生きている。

『伝説のポケモンはモンスターボールで』