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高校ラグビー人口の推移:「減っている」の実態は?

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大学や専門学校で身体の仕組みに関わることや運動・トレーニングについて講義をしながら、運動部活動でトレーニングサポートをしています。

noteでは日々の雑然としたことや、スポーツ選手の体格に関わるデータをまとめています。

高体連の登録データが発表されました。例年だと夏~秋くらいに発表されるのですが、今年はこのタイミングとなったようです。それどころじゃなかった部分もあると思います。

高体連のサイトでは平成15年からのデータを確認することができます。以前にまとめたものに追記して高校ラグビー人口の推移をみていきます。

R2:高体連ラグビー登録校、登録人数推移

昨年度に比べて44校の減少、316名の減少という結果になっています。2019年がW杯だったのでその流れに乗って!という目論みも正直あったかなと思いますが、減少傾向は止めることはできませんでした。もちろん高校生人口との関連も出てくるわけですが、それは最近同じですし、他競技では増加もしているのでやはり減っているということは受け止めなくてはいけないことです。

ただ、これだけでは傾向がわかりませんのでブロック別にみてみます

ブロック別登録校数推移

R2:ブロック別高体連ラグビー登録校数推移(ラグビー)

学校数では近畿地区での減少が大きいようです。

ブロック別登録人数推移

R2:ブロック別高体連ラグビー登録人数推移(ラグビー)

このように見ていくと競技人口が増えている地域もあるんですね。増加している地域もあるので、全体として、、、というわけではないようです。

さらに都道府県別でみていきます。表が小さくなるので、拡大してごらんください。

都道府県別登録校数推移

R2:都道府県別高体連ラグビー登録校推移(ラグビー)-1

R2:都道府県別高体連ラグビー登録校推移(ラグビー)-2

大阪府の登録校数が劇的に減っているのがわかります。これはエラーなのか、実際そうなのか。。

都道府県別登録人数推移

R2:都道府県別高体連ラグビー登録人数推移(ラグビー)-1

R2:都道府県別高体連ラグビー登録人数推移(ラグビー)-2

前年度との比較で

【登録校数】
増加:3、減少:22、変化なし:22


といった結果でした。さらに学校単位でみていったらそこにはもっと大きな変化が起きている学校もあるでしょうし、人数が増えているけれど学校間で偏りもあると思います。

総じて減っているということは変わらないわけですが、そこだけをみて嘆いているのもちょっと、、、ということでこういった調査?を続けています。

引き続き厳しい状況ですし、昨年度の影響はこれからも出てくるところがありますが1人でも多くラグビーに触れてほしいなぁという思いはあります。

そのためにできること、、、自分自身としては安全環境に貢献できるようにすることが大きいでしょうかね。

あとがき

今日、あるチームのMGRさんに試合に来れるかどうかを尋ねられた時に

「いてもらえれば安心なので」

と言われ、先生方だけでなくこういう部分でも貢献できているところはあるかなと改めて感じました。その分、行けない時が発生することには申し訳ない限りなのですが。こういったところの整備ももっと進めていかなくてはいけないところです。


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