manabu

ただの箱根のホテルマン

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最近の記事

アップルウォッチのCMを鼻くそベースに変えてみた

原文人生は疑問に満ちている。 例えば おっ、今のサーブは何キロ? それは速いね。 おおお、今のショットの飛距離は? すごいね。 今心電図とってる? ここでも? 誕生日会でも心電図とっちゃうの? おはよう。よく眠れた? で、なんで取り込まれた酸素のレベルをみてるの? なるほど、答えは全てそこにあるんだね。 鼻くそ文人生は鼻くそに満ちている。 おっ、今の鼻くそティッシュ投げは何キロ? それは速いね。 おおお、今の無意識に放った鼻くその飛距離は? すごいね。 いま、鼻ほじってる?

    • ぼくのリベンジ

      ぼくは小さいころ、姉が大嫌いだった。かなり家柄か勉強に熱心だったこともあって、勉強ができない僕はあまり居場所がなかった(今思えば努力をしていなかっただけなのだが)。 一方姉は成績優秀、学校の先生にも評価されかなりの模範生だった。そんなことで、よく僕は姉に見下されていた。どうにかして仕返ししたかった。 ぼくの家のトイレにはずっと使っていなかった香水があった。なかなか匂いがきつくてワンプッシュするだけでマダムの腰回りみたいな香りがした。 家族みんなその匂いが苦手だった。たま

      • 僕は登山鉄道をJR感覚で乗る

        箱根には山を登る箱根登山鉄道という電車が通っている。 普通の電車と違って、景観を楽しめるように窓が大きく、団体で楽しめるように向かい合わせの4人席もある。 最近は観光客も増え、車内には家族連れやカップルでにぎわっている。宿に向かう人は大きなスーツケースも転がしている。 僕はそんな登山鉄道をJR感覚で使う。 なんて言ったって僕は箱根に住んでいるのだから、東京の人がJRを使うように、僕も何かあれば登山鉄道に乗る。 「JR感覚とは?」と疑問を持つあなたに、登山鉄道における

        • いたいけでいけいけ

          僕は、二十数年生きていますが、「超」が頭に3つ付くくらい幼稚な面があります。 暇つぶしには、「クレヨンしんちゃん」を見て、ケタケタ笑います。 小難しい話を読むときや複雑な映画を見るときは、後頭部をわしゃわしゃしながら脳みそを痒くします。 たまっていくペットボトルはきれいに並べてボウリング欲を駆り立てたり、ダイナマイト処理班の気持ちになって日常に緊張感を走らせたりします。 心にささくれができたら、絵本を読んでやわらげます。 お菓子をくれる人は少し好きになります。 ヘ

        アップルウォッチのCMを鼻くそベースに変えてみた

          僕は飛鳥時代を諦めた

          いつも使っていたワイヤレスイヤホンが寿命を迎えた。 AEDを当てる代わりに充電器を何度も差し込んだが、応答なし。心電図の一波もたたない一本線が僕の頭によぎった。 ちょっと登山鉄道に乗り、二駅くらい移動する用事があったが、イヤホンなしで出ることにした。 ただ外の音に耳を傾けようと一週回ったオシャレに手を出した。 周りの人の会話を聴いてみるものの、意外と聞き取れないものだった。すごく断片的にしか聞こえない。僕はきっと聖徳太子にはなれない。 (以下リスニング内容) 20

          僕は飛鳥時代を諦めた

          餃子パーティが動物園になっていた話

          僕は仕事終わりに男子寮の自分の部屋へと戻った。ふとスマホを見てみると、先輩の部屋で行われる餃子パーティへのお誘いだった。 挽肉と戯れ、皮の胸に抱かれるだけの予定だった僕は、その夜丸出しの人間を見つめることになるとは思いもしていなかった。 部屋にいたのは、ジョー、しょーてぃ、ふうちゃん、さっちゃん、めぐ、きぬ、そして僕(全員先輩だが僕はみんなをあだ名で呼んでいる)。 みな餃子をつつきながら勢いよく生ビール、レモン酎ハイなどを飲み始めた。酔いもまわりはじめ、ワインやウィスキ

          餃子パーティが動物園になっていた話

          ゴミ箱からの近況報告

          えー、こちらゴミ箱、ゴミ箱。私の現状をご報告します。 容量の80%をゴミが占めており、その中でもティッシュの消費が多い模様。 風呂上がりの耳の中に入った水を拭くだけで1枚使っていますね。 あと詳細には言えませんが、湿っていて少し重たいティッシュもありあります。詳しくは飲みに行った時に話しますよ笑。 たまにティッシュに紛れて歯間糸が捨てられております。 聞いてください!その歯間糸が4本タイプなんですよ!結構6本タイプが多いですけど、4本なんですよね。 あれって多いに

          ゴミ箱からの近況報告

          思い込みだとかなんだとか

          星を見ようと職場の先輩に誘われた。なんとも女の子と一緒にいたい案件だが、男3人だった。男の中の男だった。近々ますます寒さも増して、夜なんかは特に極寒だ。あと、とりあえず腹が減っていた。 「男3人でしか行かない場所と言えば」大会でベスト4には入るラーメン屋へ向かった。明日が出勤であることにも目もくれず、僕らはキラキラと光る満天のにんにくをありったけ入れた。(「満天」という言葉を星空の前に使うことを僕は想像していなかった。)罪悪感と背徳感にベロチューした僕らは、自慰的にガムを噛

          思い込みだとかなんだとか