英国の金利引き下げがどれだけのプラス効果を英国経済に与えるのか？となると難しいと言うべきです。英国も日本同様、デフレギャップに悩まされている国です。従いまして、いくら金利を下げても供給過多は改善できないです。もちろん繋ぎ融資などを必要としている企業にはプラスにはなりますが、それはあくまでも一時的な効果でしかありません。

英国はEU離脱の結果、財政主権を欧州委員会から取り戻しました。つまり、英国はこれまでの様に欧州委員会の顔色を窺いながら、つべこべ言われて独自の財政政策を行えない状況から脱却できるようになったのです。折角の財政主権回復を果たせたのですから、金融緩和だけでなく財政出動を行って苦難を乗り越えるべきです。

立沢 賢一