【マーケット考察】2022.10.25

米国株式相場は続伸。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比417.06ドル高の3万1499.62ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は92.89ポイント高の1万0952.61で引けた。ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比2億3442万株減の10億4648万株。

市場では、近日中にFRBの #タカ派 姿勢も緩むのでは?との期待も出ているようで、下値では買い戻しの動きが活発化しています。個人的には、高インフレ、FRBのタカ派姿勢、 #リセッション#景気後退 )への警戒感には依然として変化はないことから弱気相場が期待感だけで反転するとは思えません。
 
経済指標に関して、米10月 #製造業購買担当者景況指数 ( #PMI ) 速報値は49.9と、予想外に9月52.0から50割れとなり、パンデミックによる経済封鎖直後の20年6月以来の低水準。また、サービス業PMI速報値 は46.6と、9月49.3から上昇予想に反し大幅低下し、20年5月来で最低。また、総合PMI速報値は47.3と、9月49.5から予想以上に低下し、20年5月来で最低となりました。

PMIが、業況の拡大と縮小を判断する節目の50を4カ月連続で割り込んでいることは、米国の経済活動が前月よりもさらに鈍化していることを示唆しています。
 
これを受け、市場では景気減速により、FRBの利上げペースが減速するとの見方が強まり、過度な金利引き上げへの警戒感が後退し、米国株式市場で買いが先行しました。
 
先週末にサンフランシスコ連邦準備銀行のデイリー総裁が「どのくらいの引き締めが必要か、推し量る段階だ」と発言しました。利上げペースの減速に言及したことがこれまでの発言に無いトーンであったことから、市場に利上げペース緩和の期待感を抱かせました。

11月の #連邦公開市場委員会#FOMC )には、これまでの金利引き上げの効果を強調し、12月以降の利上げ幅縮小へ準備を進めるのではないか?との思惑が浮上しています。

この弱気相場で個人的に、不思議なことがいくつかあります。
(1) 株式市場が既にピークから25%も下落しているにもかかわらず、企業収益がまだ持ちこたえていること。先週金曜日の【マーケット考察】で触れましたが、米企業の7~9月期決算が米主要500社のうち2割が決算発表を終え、72%が市場予想を上回る1株当たり利益を計上していることからも窺えます。

(2) また、これだけの高速スピードで金利上昇している中で、失業率は3.5%と私が知るうる過去42年間の失業率で最も低く、ほぼ完全雇用状態になっていること

(3) 更に、多くの米国経済指標は依然として米国経済が拡大傾向にあること

果たしてこの不思議状態が嵐の前の兆候か?それともそれ程米国経済が盤石であることなのか?が来年には明確化すると思われます。

いずれにしても投資家は、、、、以下投資学ゼミにて

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