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『積層』回転し、積層する造形課題を題材にGH書いてみた

スチレンボードを積層した造形作品

同じ形状のピースをずらしながら積層して立体を構成するという条件の課題です。スチレンボードを積層して造形作品を作成されています。

回転し、積層する造形課題の作り方

まずは、同じ形のピースをRhino上でCurveで描いてみます。

Rhinoで描いたCurve

Rhino上で描いた形状をGHで取り込み、GHで扱えるようにしていきます。
ベースとなる形状はGHよりもRhinoでスケッチする方が圧倒的に手軽で速かったりします。

RhinoからCurve形状をGHに取り込むには、『Curve』コンポーネントを右クリックし、『Set one Curve』で取り込みたいCurveを選択します。
スチレンボードとして厚みを持たせるためには『Extrude』コンポーネントでZ方向に立体を形成します。
これで1枚のベースとなるピースが作成できます。

ベースとなる1枚のピースが生成できたら、次は積層していきます。

積層する枚数を指定するには『Series』コンポーネントを使用し、Z方向にどれだけ移動するかをボード厚さを掛け合わすことで求めていきます。
2mmのボード厚さであれば、2mm、4mm、6mm・・・と積み重なっていきますね。
こうして求めた移動量を移動しながらコピーするには『Move』コンポーネントです。

300枚のボードを積層した様子

実際に300枚のボードを切り抜いて積層するのは中々大変ですが、GH上だと数分です。

積層ができれば、次は回転していきます。
積層したそれぞれのボードに対して『Rotate』コンポーネントで回転させていきます。積層した層ごとに同じ角度で回転させていくためにはここでも『Series』コンポーネントで等差数列を生成します。

回転角=5°で回転させた結果
回転角=10°で回転させた結果

回転角度を変えてみるだけでもこれだけ印象が変わります。
そして、スチレンボードでこれを試すと、、考えたくもないほどに時間がかかりますが、GHであれば、数秒でいくらでも回転角を変えてみた結果が確認できますね。

回転角を徐々に大きくしていくシミュレーション

ベースとする平面形状を変えることでも印象の違った造形が産み出せそうです。
他にも、回転させる際の回転軸をずらしてみるなど、造形に影響しそうなパラメータはいくつも見つかりそうですね。

アナログにスチレンボードで検討するよりも異次元なレベルで圧倒的な速度でシミュレーションができそうですね。

全体プログラム
同じロジックでベース形状のみを入れ替えたシミュレーション

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