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第1話 ウホスケ、目的を見失う(桃始笑)


ナレ:二人の出会いを知りたい方は、まずはこちらをご覧ください。

ナレ:第0話から数日たったある日。今日は二人が出会って、タケル君初めてのお休み。ついに、最初の「幸福の黄色いバナナ」探しに出かけるか、…と思いきや、なんだか早速雲行きが怪しそう。。

ねぇ、この「幸福の黄色いバナナ」探しの旅、やっぱりやめていいかな。。

おい、いきなりどうしたんだよ。

それがさ、早速、「第0話」を読んだ後輩から、「頭でも打ったんですか? あ、でも元から頭おかしいですもんね笑」と言われて、もう立ち直れる気がしない。。。

おい、現実世界の話を、この世界に持ち込むなよ。
それに、「第0話」を公開した段階で、もう君は引き返せないところまで来ているんだ。
ここまで来たら、最後まで突き抜けるしかないだろ。それに昔から頭がおかしいのは、本当のことじゃないか、、、何を今更傷付く必要があるんだい。

そうだよなぁ、昔から頭おかしいもんな。。
こうなったら、誰にも読まれなかったとしても、とことん突き抜けてやろうじゃないか!!

そうそう。「出過ぎた杭は打たれない」って言うだろ。
(突っ込まれると思いきや、すんなり受け入れやがった。。)

ところで、1つ気になったんだが、タイトルにある、
「桃始笑」っていうのは、なんだい?

ああ、桃始笑は、七十二候の1つだよ。
四季をさらに細かく分類した七十二候は、地域の魅力を表現する上で、とても大切な考え方なんだ。

へー、なるほどなぁ。四季がある日本ならではの文化なんだな。

ただ、その考えは素晴らしいが、変にインテリぶるのはやめた方がいいぞ。どんなに取り繕っても、もう君が頭おかしい、というのは認知されてしまっているからな。
ちなみに、四季といえば、俳句では「バナナ」は夏の季語だから、覚えておいてくれ。「ゴリラ」は残念ながら季語にはならないから要注意だ。

ウホスケの方が、変にインテリぶっている気もするけど、、、
(俳句の季語まで知っているなんて、ウホスケは何者なんだ。。)

さて、気持ちを切り替えて、今日はどの施設に行こうかな。
そういえば、疑問だったんだけど、ウホスケはどうやって僕の肩までやって来たんだい?

ああ、それはね。
あの「空飛ぶ座布団」に乗ってきたんだよ。

(これはどうみても、、星野リゾートのOMOブランド施設に取り入れられている洛中髙岡屋さんの「おじゃみ」じゃないのか、、、)

まさか、OMOブランドで使われている座布団に、そんな仕掛けがあったなんて。。。

※空も飛べるほど気持ちの良い触り心地の座布団ですが、実際には、そんな仕掛けはありません。

君の分もあるから、これを使って、全国各地を回ることも可能だよ。
ただし、俺が乗るにはちょうどいいけど、君が乗るのには小さいから、きっとウホるな!!(ドヤ)

※タケル君は、バナナ型のゴリラ語ホンヤクキを持っていることで、ウホスケの言葉が日本語に聞こえていますが、炎上しそうな発言があると、とっさにそれを手放します。(そうすると、ウホスケの発言は、全て「ウホ」と表示されます。)

受験シーズン、1番の禁句を言うなんて、なんてやつだ。。

でも、そうか!今は受験シーズンでもあり、卒業シーズン。
それなら、そんな学校を卒業する人たちにぴったりの若者向けホテル、「星野リゾート BEB5軽井沢」に行ってみよう!もちろん、座布団は使わずに車でね!


ナレ:記念すべき1施設目は、星野リゾートの「BEB5軽井沢」に決まったようです。

そして、時間がもったいないので、今日のところは、移動シーンは割愛しますね。け、決して、アイデアが思い浮かばなかったからではないですよ。。。

着いたよ!ここが「BEB5軽井沢」だ。

こ、ここが「星野リゾート」!!!!!
誤解を恐れずにいうと、じいちゃんに聞いていた「星野リゾート」は、もっと「ウホーーーーー」って感じだったんだが、
思ったより、カジュアルな雰囲気だな。うん。

(「ウホーーーー」って、なんだ。。。)
そうだね。「星野リゾート」と聞くと、よく「高級なリゾートホテル」をイメージする人が多いけど、実は、いろいろなブランドを展開していて、その中でも「BEB」ブランドは、「居酒屋以上 旅未満 仲間とルーズに過ごすホテル」をコンセプトにした、主に若い世代向けのホテルなんだ。

ナレ:星野リゾートのブランド展開について、詳細を知りたい方はこちら。

ウホー、なるほどね。
ん?早速、何やら楽しそうな声が聴こえてきたぞ。

あれは、今開催中のイベント「トンボのプール」だね。
星野温泉の源泉を使った特別なプールで、軽井沢の澄んだ空気を感じながら、温まることが出来るんだよ。そして、そのプールを楽しみながら、想い出が作れるのが、今回紹介する卒業旅行のプランだよ!

これが温泉!!俺も入りたいなぁ。
俺が温泉に入ればきっと、地獄谷野猿公苑のスノーモンキーのような、
新しい観光名所になって、俺は一躍人気者。。そうすれば、ウハウハならぬ、ウホウホに。。。

※地獄谷野猿公苑のスノーモンキー(長野県)

また変なことを考えて、、、
そうなったら、「幸福な黄色いバナナ」探しはどうするの?

それはそれ。これはこれ、さ。
俺が観光名所になって、ウホウホになれば、勝手にバナナの方から俺に寄ってくるだろうよ。

バナナが自分から寄ってきたら、ホラーだよ。。
ほら、そんなこと言ってないで、館内を探してみようよ。

え、館内を探すのは君の役割だろう。
だって、ゴリラなんて施設内に連れ込んだら大問題だ。
もしそれで、君がクビになったら、バナナ探しはどうするんだい。

うそだろ、、、

それは、毎週某ドラマで翔君が言ってるセリフだな。

別に真似したつもりはなかったんだけど、、、
そしたら、ここで待っててくれるかい。

おお、3分間待ってやる。

(ウホスケは、本当に「幸福の黄色いバナナ」を探す気はあるのだろうか、、、)

ナレ:3分後…

TAMARIBAの風景

一通り館内を回ってみたけど、それらしきものはなかったよ。

だろうな。

え、わかってたの?

そりゃあ、1話目で見つけてしまったら、話が続か…ウホウホホ、ウッホウッホホウホホ。

まあ、それもそうか。。
じゃあ、今日のところは帰ろうか。

待ってくれ、最後に1つ伝えておきたいことが、、。

どうしたの?

残念ながら、「星野リゾート BEB5軽井沢」には、「幸福の黄色いバナナ」はなかったけど、「BEB5軽井沢」では、季節によって、様々な楽しいイベントを用意しているぞ。

少しでも気になった人は、リンクから詳細を確認したうえで、「BEB5軽井沢」に足を運んでみてくれ。
現場からは、以上だ。


、、、さ、帰ろうか。


ナレ:第1話、これにて終了です。
ここで、作者から、コメントが届いているので紹介します。

「冒頭が長すぎて、施設紹介をするスペースが取れなかった。しかし、この話はあくまで『バナナを探す物語』なので、後悔はしていない。」

これから、いったいどうなっていくのでしょうか。
それはまた、次のお話で。。

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