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照明デザイナー

お家時間。
過去にDVDに焼いておいた物を見返そうとテレビ台の引き出しを漁ってみた。

すると見つけたのが、皆さん一度は聞いたことがあるであろう
「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」

主題歌がスガシカオさんの歌う「Progress」
これも定番なので、どこかで聞いたことがあると思うのだが、知らない方は是非ググってほしい。

ちなみにどんな番組かというと、様々な業界のプロの方がどんなことを想い、どんなやり方で仕事に取り組んでいるのかを紹介している番組。
要は、プロの仕事の一片を見れるわけだ。


で、今回見た回は東海林弘靖(しょうじひろやす)さんという照明デザイナーの仕事をされている方。

簡単に人物紹介をさせていただいて、照明の素晴らしさ、考え方について学んだことをお伝えしていきたい。


人物

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東海林弘靖(以下、東海林さん)、1958年生まれ。日本の照明デザイナーでLIGHTDESIGN INC.代表。東京、銀座にスタジオを構え、建築照明デザインを中心に活動する。又、日本国際照明デザイナーズ協会常任理事を務める。
引用:Wikipedia

MARK IS みなとみらい京王吉祥寺駅ビル二子玉川ライズ東急プラザ銀座など、誰もが何気なく利用している商業ビルや他にも美術館、病院の照明デザインを手掛けている。


とにかくすごい人。(浅)


元々は建築家志望だった東海林さんが照明デザイナーを志したのは、当時の建築照明会社の面接官(照明デザイナー)が発した「俺たちの仕事は、光の伝道師だ」という言葉が自身に響いたからだそう。

無論、僕にもその言葉が響いて、胸が松岡修造さんのように熱くなった。


照明デザイナー

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僕はよく家具屋さんに行くと、必ずといっていいほど照明を見にいく。
単純に好きだからだ。

必要もないのに照明を見たいが為に行くこともある程だ。
照明そのものの明かりの心地良さを求めに行っているのか、照明器具のフォルムのかっこよさを求めに行っているのか、自身の中でも定かではない。


照明というと暗い場所を照らす、現代においてあって当たり前になっているインフラ。

それをデザインするというのがどういうことなのか。
ただ、照らすだけではダメなのか。

僕の中でもなんとなく照明って良いよねといったざっくりした考え方が、東海林さんの仕事、考え方を通してより鮮明になった気がする。


東海林さんが照明デザイナーとして大事にしているのが「美暗」(びあん)


光自体に視点を置くのではなく、光から作り出される「暗さ」、つまり「」に視点を置くこと。

落ち着いた暗さに人は安心を覚える。
僕が感じる、照明から得ている「なんか良いよね」っていう感覚は恐らくそこからきているのだろう。
明るさばかりに目がいってしまっていた僕の中には全くなかった視点だ。


実際に、美暗を感じられる情景を言葉で伝えるのは難しいが、名古屋での赤十字病院NICUでの照明デザインはお母さんのお腹の中を想像させる、赤ちゃん目線の空間は素晴らしいと思う。
実際に見に行ってみたい。


素人の僕にとっては程よい暗さと言い表せれば良いか。
相手の感覚に、潜在的に働きかけるプロの仕事だと感じる。


照明に対しての考え方

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僕が考える照明とは日常生活を不便なく、過ごさせてくれるモノ。
時にはお洒落な演出をしてくれるモノという考えだ。


東海林さんが、照明とは人間にとってどんな意味を持つのかを考える時期があった。

それが、東日本大震災での全国で実行された計画停電。
(振り返ったことで、気分を悪くされてしまった方は申し訳ありません)
そこで照明の意義について考えるようになる。

その直後に、取材で訪れたパプアニューギニアにて、インフラ設備が整っていないある村の村長から「照明は命のシンボル」という言葉をもらう。(ちなみにそこではヤシの実を絞ったオイルランプで明かりを灯す。)

照明は暗い場所を照らすだけでなく、人間の時間をより厚みのあるものにすることが本来の目的であると考えるようになる。


なんかかっこいい。
未熟ながらも深いなぁ〜と感じた。


光の本質=命の証


インテリア目線で見ていた自分がなんだか恥ずかしくなった瞬間でもあった。
ごめんなさい。照明さん。
そして、いつもありがとう。

これからは照明に対して敬意を払おう。


まとめ

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東海林さん、照明デザイナーの素晴らしさをほんのちょっとしかお伝え出来ないのが心苦しいが、少しでも何かを感じてくれたら嬉しい。

そして、時間があれば是非下記をクリックして一度が見てほしい。
東海林弘靖さん照明デザイナー



照明が好きという想いから見改めた回であるが、ここまで自身の未熟さが露呈する結末になるとは思っていなかった。

単純に考えすぎている感もあるが、当たり前にあるモノを当たり前と感じてはダメだといった教訓はみんな一致していると思う。
照明に限らずだが。


照明=命まで考えないにしても、
自分の好きな照明の明るさ、照らす角度、置く位置などを感覚的にも考えてみることで新たな発見や心地良い空間を作り出すこともできると考える。


普段ふとした瞬間に、自身が心地良くなった瞬間があったら原因を模索してみても面白いと思う。
もしかしたら照明がその心地良い空間を作り出してくれているのかもしれない。


是非気づいた時にでも考えてほしい。


次回もまた「プロフェッショナル〜仕事の流儀〜」で僕の中での神回をお伝えしたいのでお楽しみに。


では!


読んでくれてありがとう。スキ。

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