kengo.nagahashi

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最近の記事

考えるヒント33 人生後半の戦略書

 最近、読んだ本「人生後半の戦略書」が、深く印象に残りました。自分もあと数年で50代になります、いつまでも変わらないつもりではありますが、やはり、人生後半に差し掛かっているのだろうと思います。というのは、どんなにこれから医学が進歩しても、100歳までは生きることができても、150歳まで生きることはできないでしょうし、そこまで生きていても、あまり幸せではないとも思います。   この本の主題である、「人生後半の戦略書」、人生後半をどう過ごすか?というのがテーマで、一言でいえば、

    • 考えるヒント33 時間を長く感じる方法

       先日投稿されたWebメディアGIGAZINEの記事「年齢を重ねても時間の経過を長く感じさせる方法」(*)について、思うところがありました。年齢を重ねると時間の経過が短くなる、これは実感としてもあり、小学校の1年にくらべると、ここ最近の1年、あっという間に、短く感じます。これは、自分に限ったことでなく、「年を取ると、若かったときに比べて時間があっという間に過ぎる」とは、19世紀の哲学者ポール・ジャネの主張は、「ジャネの法則」として知られているようです。 https://gi

      • 考えるヒント32 おそめさんから学ぶこと

         「伝説の銀座マダム おそめ」を読みました。自分の中でも良書は、いろいろな読み方ができると思っていて、自分は、この本をビジネス書として読みました。タイトルの伝説の銀座マダムとうくらいで、時代は主に昭和30年代(1950年代)なので、今から70年近く前の話で、だいぶ昔の話です。 主人公である、おそめさん、こと上羽秀さんは、もともと京都で人気舞妓として名をはせ、戦後、京都の高瀬川の水路がかかる木屋町仏光寺に自宅を改修した小さなバー「おそめ」を開きます。それは、別に儲けようという

        • 考えるヒント31 M1勝者の法則

           最近読んだ本「M1-はじめました」(谷良一著)は、いろいろ考えるところがありました。まあ、この本はタイトルの通り、漫才のナンバー1を決めるM1が生まれるまでのストーリーです。  いまでこそ、M1は、漫才ナンバー1を決める大会として抜群の認知ですが、いまから20年以上前の2001年、第1回M1を開催するまでは、いろいろ紆余曲折があったそうです。当時の吉本興業では、漫才の人気に陰りがでていて、著者が漫才を盛り上がる企画からスタートします。そして、島田紳助に相談して生まれたのが

        考えるヒント33 人生後半の戦略書

          考えるヒント30 アマギフにみる預けるビジネス

           先日、ある方から面白い話をお伺いしました。いわゆる、ポイ活というヤツで、最近では、三井住友ゴールドカード(NL)のポイント還元率が他と比べて高いらしいです。ただ、このカード会員資格を維持するためには、毎年5500円の年会費が必要ですが、キャンペーンで100万円決済すると、年会費が永年無料+ポイント還元をゲットできるそうです。  で、どうやって短期間で100万円決済するか?という話で、その解決方法として、アマゾンギフトカード(アマギフ)をクレジットカード決済で100万円決済

          考えるヒント30 アマギフにみる預けるビジネス

          考えるヒント29 今年読んだよかった5冊

           さて、今から6年前の2018年から読んだ本について読書メーターの本棚機能で記録をつけるようにしました。で、18年93冊、19年94冊、20年94冊、21年94冊、22年94冊、そして、今年は95冊でした。自分は仕事でもプライベートでも日々のルーチンワークを大切にしていて、本を読むこともルーチンワークの一つです。で、毎日、朝ドラを見た後の、風呂で読んでいて、それが1年継続して、毎年、同じくらいの読書量になるのだと思います。 https://bookmeter.com/use

          考えるヒント29 今年読んだよかった5冊

          考えるヒント28 シゲルさんに見る学び続ける姿勢

          「現役87歳、トレーダー シゲルさんの教え」を読みました。この主人公のシゲルさん、19歳で株をはじめて、投資歴68年、資産は18億円で、約80銘柄について、毎月6億円の売買をおもにデイトレしているそうです、いやはや、世の中にはスゴイ人がいるものですね。  この本ではシゲルさんのトレード方法についてかなり踏み込んで開示しています。が、「自分もこのやり方でシゲルさんのように18億円資産を作るぞ!」と思って、この手法を真似るのは、やめておきましょう笑 というのは、その手法は、手数

          考えるヒント28 シゲルさんに見る学び続ける姿勢

          考えるヒント27 たった一人の狂気 ー 「イーロン・マスク自伝」

           ウォルター・アイザックソン「イーロン・マスク」を読みました。上下あわせて900ページ以上あり、イーロン・マスクの生い立ちから、X(旧Twitter)の買収、内部告発文書であるツイッターファイルあたりまでカバーされています。アイザックソンの「スティーブ・ジョブズ」も読みましたが、いずれも、第3人称の目線ではなく、ほぼ第1人称の目線なので、彼が何を考えたか、どう行動したか、つぶさにわかるとともに、イーロン・マスクはビジネス、私生活含めて、とことん「クレージー」と思いました笑  

          考えるヒント27 たった一人の狂気 ー 「イーロン・マスク自伝」

          考えるヒント26 ChatGPTと質問力

           さて、今年の登場したテクノロジーの中でも今後最も大きな影響を与えそうなのが、生成AI、そのなかで、我々が一番身近に接しているのはChatGPTではないでしょうか。で、これまでこうした新しいテクノロジーをどうやってビジネスに展開するか、何冊も本も出しましたが、いろいろ考えてきました。  このChatGPTをどう活用するか、自分の中の答えが「質問力」です。AIは、その名の通り、人工知能なので、我々は何もしなくても勝手に素晴らしい答えを人工知能が教えてくれる。そして、ChatG

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          考えるヒント25 丸刈りと空気

           2023年も残り3か月、1年を総括するにはまだ早いかもしれないですが、やはり、今年は野球の年ではないでしょうか。3月にはWBCで日本が優勝、メジャーリーグの大谷の活躍、そして、8月の甲子園では慶應高校が107年ぶり優勝しました。そのなかで、やや今更感はありますが、慶應高校は、髪型自由、これに乗っかって、脱丸刈りの流れみたいな報道もありました。  さて、この丸刈り、自分にも見覚えがあるトピックで、今から、30年ほど前の故郷の静岡市ではどの部活に所属する、しないに関係なく、

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          考えるヒント24 グッドライフにみる人間関係の筋トレ 

           さて、思いがけない本との邂逅は、長く続く自分の愉しみの一つですが、最近読んだなかで、印象に残ったのが「THE GOOD LIFE 幸せになるのに、遅すぎることはない」です。著者がかかわるハーバード成人発達研究では、1938年から健康な大学生を対象に人生全般にわたるデータを収集し続けているそうです。  で、80年以上蓄積したデータからわかった結論、それは「健康で幸せな生活を送るには、よい人間関係が必要だ。以上。」そりゃそうだと言われれば、それまでですが、GOOD LIFEを

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          考えるヒント23 車内販売、エレベーターガールにみるデジタル化とアナログ化

           さて、先週のニュースですが、東海道新幹線 10月末で車内ワゴン販売を終了するようですね。まあ、仕方ないところもあるのでしょうが、思うところがありました。  自分も新幹線を利用しますが、車内販売を利用することあまりないですね、最近では、駅のキオスクがコンビニ代わりなので、だいたい、そこで十分です。とくに、よく利用する東京・軽井沢は新幹線で1時間ちょっとなので、小田急線でいうと、新宿・藤沢くらいのイメージで、通勤・通学と同じ感覚です。  さらに、新幹線も早くなりましたよね。

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          考えるヒント22 キャッシュレスと手間

           さて、先日、タクシーの運転手さんと話して、思うところがありました。その運転手さんの話は、最近、降車後の決済手段の7~8割が電子マネーで決済するそうです。まあ、たしかに、最近は、paypayだったり、タクシー専用の決済Go Pay、S-rideだったり、Suicaだったり、いろいろとキャッシュレスの決済が増えました。  が、その運転手さん、いわく、残りの2割の現金のお客さんの手間がかかるそうです。たとえば、近場の700円くらいの決済で、「1万円しかありません」であったり、挙

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          考えるヒント21 「半導体戦争」にみる繰り返される歴史

           最近読んだ「半導体戦争」は、思うところがありました、一言でいえば、歴史は繰り返えされる、でしょうか。この本は、1950年代、真空管から半導体が生まれたところからスタートして、現代の中国による半導体製造、世界の半導体が台湾のTSMCに一極集中する現代まで、半導体全史といったところでしょうか。 アメリカで誕生した半導体は当初軍事目的でしたが、早くから「産業界の石油」としての重要性が認知されるようになりました、そして、半導体の用途も軍事用から民生用に拡大します。拡大するなかで、

          考えるヒント21 「半導体戦争」にみる繰り返される歴史

          考えるヒント20 何でも屋と専門家

          さて、先日、ある方とお話した話が記憶に残ったのでシェアです。テーマは、「何でも屋」vs「専門家」です。「何でも屋」は、良くも悪くも、どんな分野でも広く浅く何でもできるタイプで、一方で、「専門家」は、ある特定の分野において狭く深くできるタイプです。  で、この「何でも屋」vs「専門家」の今に始まったわけではなく、その歴史は古くて、この方曰く、「何でも屋」に分があり、かつての明治の知識人もこれに相当すると言います。この「何でも屋」の代表は福沢諭吉です、彼は幼少の頃は、中国の四書

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          考えるヒント19 「心を平安にする」というスキル

          「シリコンバレー重要思想家ナヴァル・ラヴィント」を読みました。オリジナルのタイトルは、The Almanack of Naval Ravikant 、直訳すればナヴァル・ラヴィントの生活日誌なので、ずいぶん、盛ったタイトルだなぁ笑、というのが最初の印象でしたが、読んでいるうちに印象が変わってきました。 何というか考えて、考えて思考の深いところを深く掘り進めて、そこから出てきた湧水をくみ上げるというイメージです。自分が愛読する安岡正篤先生の著作にも似た古今東西の事象をもとに、

          考えるヒント19 「心を平安にする」というスキル