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戦術か自己判断か

 僕は現在、ボラスフットボールクラブの選手兼監督をしているのですが、選手と監督どちらも経験して「これって大切だな」と思うことがあります。選手としてやっていた時には気付かなかったことなので、皆さんにも共有したいと思います。

 監督として、選手にチームの戦術を伝えています。チームの目標を達成するためにトレーニングを考えています。監督としては、「戦術」を理解してから、プレーや動きを戦術をもとに考えてほしいと願っています。自由に自分の考えだけでプレーするのは、サッカーがチームスポーツである以上、会ってはならないことです。

選手の中には、にフィールドで起こるすべての答えが「戦術」にあると思っている人がいます。僕も昔、スペインでプレーしていた時は、わからないことがあれば、すぐに監督やコーチに聞くようにしていました。監督やコーチも、レベルが高かったので、すぐに答えを教えてくれました。毎回、問題があ発生したら監督に聞いて、わからないことがあったら答えを求めていました。

 しかし、サッカーは自由度の高いスポーツです。あのフィールド上で想定していないことが無限に起こり続けます。

 スペインでは、試合の中で問題が起こったときは、ボールがタッチラインから外に出た後などに、監督やコーチに聞いて答えを求めていました。監督やコーチに聞いた時には、すでにその問題の状況は終わった後なので、答えを聞いても納得するだけで、次に同じことが起こることはありません。

 この話で言うと、今ボラスフットボールクラブには、僕にいつも質問をして、毎回確認してくれる選手がたくさんいます。これはとても良いことです。ですが、選手と監督を経験して思ったことは、「戦術にすべての答えがあると思ってはいけない」ということです。「この時どうすれば良いか」という答えを戦術から考えることはあっても、戦術にすべての答えがあるわけではありません。戦術がわからないから「動けない」では良くありません。

 とにかくまずは、自分で考えてプレーすることです。問題があれば、自分で解決するための方法を「戦術から」考えることが大切です。

 監督やコーチにきくのは、プレー原則や戦術だけです。1つ1つの状況の答えよりも、「今の状況における、プレー原則や戦術は何ですか?」を聞くことをお勧めします。くれぐれも答えを聞いてはいけないのではないので、ここは間違えないでください。

 わからないことや問題があれば、まずは自分で考えて挑戦してみることです。答えを聞くのではなく、違う状況でもいかせるように、プレー原則や戦術を聞いて、覚えていくことです。

 今回のテーマ「戦術か自己判断か」で言うと、自己判断だけでプレーしてしまうと、連携も生まれず、チームプレーはできません。戦術だけに頼ると、この状況の答え「聞いていない!」となるときが増えます。


 戦術から考えて、自己判断していくことが大切です。


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ボラスフットボールクラブの情報だけではなく、「サッカーが上手くなりたい人」におすすめの情報を、クラブに所属する海外選手から聞いたことや、スペイン・アルゼンチンでプレーして学んだことを、海外サッカー経験者から直接お届け致します。

音声配信:『VORAZ FUTBOL CLUB』 Anchor/Spotify

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VORAZ FUTBOL CLUB(ボラスフットボールクラブ)は、スペイン産ポゼッションフットボールを体現する、滋賀県大津市のサッカークラブです。現在は、日本サッカー協会にチーム登録し、滋賀県・社会人サッカー連盟に加盟しています。活動の場は、主に日本サッカー協会主催の関西社会人サッカー・滋賀県社会人サッカーリーグ戦です。

ボラスフットボールクラブは、共に戦いたいという情熱をもった選手を募集しています。サッカーが下手でも構いません。謙虚で礼儀正しく、コミュニケーションを積極的に取れる選手を募集しています。チームへの加入を希望される方は、「LaBOLAサイトのメッセージ」もしくは「Instagram」から参加申請を記入の上、ご連絡ください。

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