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New Normal時代に評価されるべき学習歴と挑戦歴2

昨日のNewsZeroで落合陽一氏と有働メインキャスターの「リモートワーク」に関するインタビューが流れており、興味深く拝聴していました。その中でも仕事のアウトプットに関する言及がされており、きちんとしたアウトプット=成果物が評価される時代が来ると落合氏が述べられておりました。

このアウトプットという観点にフォーカスがあたり始めているからか下記のような記事が刊行されるなどリモート下/New Normalにおける働き方というのは益々需要がありそうです。「New Normalにおける仕事術 - コンサルティングとテクノロジーを駆使して」という本を執筆したら、興味を持って頂ける方々もいらっしゃるかもしれません。

本当に「要領が良い人」が在宅勤務で意識している3つの要素
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba2edbee9f1d2e211595f976eadb376d9d43a215

前置きが長くなりました。

さてよい品質のアウトプットを出すためにはどうしたらよいのか。IPOという考え方でいくとインプットを高めるか、プロセスを向上/改善するかです。インプットはまさに前回お伝えしたした学習歴の話になりますが、挑戦歴はこのプロセスを向上させる取り組みです。挑戦をし続けられる人というのは、経験値&経験知/実践知を蓄積することで、間違いなくアウトプットを高めることができます。

この挑戦歴はどのように管理したら良いのか。わかりやすいのは職務経歴書を書き続けていくことでしょう。何を挑戦してきたのか、経験をしてきたのかはつまるところ自分にしかわかりません。よって自分自身でしっかり記録をしていくことは大切です。

少し話がそれますが、この蓄積データをブロックチェーン上で活用できると非常におもしろいです。そのデータが「信頼」たるデータとして認められ、わざわざ履歴書や職務経歴書を書き起こさなくても、採用活動時や上司との面談時に「認められた自身の履歴データ」として扱われ、コミュニケーションもスムーズになるでしょう。人事SaaSプラットフォームのWorkdayはその志向性があり、Workday Crendentialsという機能をリリースしています。Workdayというプラットフォームがデファクトスタンダードになれば、Workdayを扱っている企業のユーザーは自身のデータを転職元から転職先に移管をすることができます。人事データの民主化が叫ばれていますが、自身の学習歴や挑戦歴が、自身の資産として扱われ、その価値が認められれば非常におもしろい時代になると思います。

<参考>Workday Crendentials
Credentials | Cloud Credentialing Management 
https://www.workday.com/en-us/applications/credentials.html

Workday releases beta of blockchain credentials platform
https://www.ledgerinsights.com/workday-beta-blockchain-credentials-platform/

またオープンバッジ(デジタルバッジ)制度もこの挑戦歴を適切に記録に残しておくという意味ではいい取り組みと考えています。こちらも基礎技術はブロックチェーンが使われるケースが多くなってきました。オープンバッジは社内外の資格や認定証などを管理する仕組みです。挑戦した結果として、それを認める「モノ」「コト」があるというのはわかりやすい仕組みです。

<参考>
一般社団法人オープンバッジネットワーク
https://obn.nl-hd.com/

また挑戦歴を上司-部下でコミュニケーションできる仕組みも必要なっていくるでしょう。いわゆる1on1用の面談記録シートです。非構造化データの分析はAIを活用してだいぶでいるようになってきました。学習歴や挑戦歴から推論し、上司/部下のためのコミュニケーション案を提示するといったテクノロジーの使い方の事例も増えてきています。

例えばIBMのCognitive talents insightという機能では社員の基礎情報やスキル、職務経歴をAIで分析をし、その社員の傾向性を導出。例えば、社員のその等級における滞留年が長い場合はこういうコミュニケーションをしたほうがいい、もうすぐ勤務年数が◯周年を迎えるのでお祝いしたほうがいい、戦略的なこういうスキルをこれまでの経験を踏まえて身につけてもらったほうがいいというコミュニケーション案を提示してくれます。

<参考>
IBM HR head explains what is driving business growth
https://www.financialexpress.com/industry/ibm-hr-head-explains-what-is-driving-business-growth/1862161/

学習歴や経験歴をしっかりデータ・情報として残していくことで、最先端のテクノロジーを活用した我々への仕事・生活への還元が確実になされていくでしょう。そういう意味でも目先のアウトプットに対する評価だけでなく、New Normal時代において学習歴や挑戦歴を評価すべきと私は考えています。

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