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日本男子テニス選手育成の盲点

3児の父。主夫をしながら子育てと趣味を満喫しています!

私はプロテニス選手、ジュニア選手のツアーコーチをしています。
2023年10月からは田島尚輝選手。2024年1月からは守屋宏紀選手を指導しています。現在は両選手を指導しております。

1月にヌメアでのATP CH100で感じたことを素直に書きたいと思います。フランス国籍の選手が多く、コーチもトレーナーも選手にしっかりついていてコーチングしていました。実に羨ましい光景です。それに比べ日本男子選手の次世代育成へのサポートがとても薄いと感じます。ヌメアATP CH100には4名の日本人選手が出場していて日本人コーチは私1人…日本男子はジュニア時代には世界でもトップクラスです。しかしその後のフォローはあるのでしょうか?プロになったら突然練習環境や指導者を失い、途方に迷っている選手が多く見られます。私の意見としては失敗を繰り返しています。16歳以後の育成は失敗しているしお粗末であるとしか言いようがありません。

日本国は基本、最低限の生活ができない国民に対しては最低限生活ができるように援助しています。日本テニス協会も同様に、試合を見にいくコーチやトレーナーを若手が出場する大会に派遣する必要があるのでしょう。予算がない。理由はあるとは思いますが、そもそもその骨組みや仕組みがないことに原因があるのではないかと思います。仕組みのない場所にそもそも予算など作れない。日本のトップコーチを派遣するからコーチングを受けたい人はコーチの費用を折半してください。と情報を流すだけで選手に選択する幅が広がると思うのです。そうすれば協会も大きな負担額にはならないはずです。グランドスラムに出場できる選手に日本テニス協会の厚いサポートって必要ですか?彼らは既に自分のチームを作り上げられる実績や人脈、財力を持ち合わせています。そこに日本テニス協会の少ししかない力を注ぎ込む意味あります?そこまで育ったら後は本人たちに任せられませんか?私はその場にいるコーチを批判している訳ではありません。その骨組みを作らない日本テニス協会に問題があると感じています。本気で育成しようとしてないでしょ?
稼ぐ選手から税金をとり稼げない選手にまわすのです。日本の税金と同じ。

その骨組み自体をバキバキと折らない限り、どんな著名な選手がどんなポジションで働くことになったとしても、今ある骨組みの中で仕事しているだけなので何の変化もないでしょう。と言うのが私の個人的な意見です。現に私は3年間。中国の育成組織で仕事していて骨組み内のことしかできない自分に嫌気がさして退職しました。

極論、そこが居心地がいいならその場にいてもいいのすがね。。。その仕組みや骨組みを変えない限り、本当にいい人材は日本テニス協会で仕事をする選択肢はないでしょう。最後に書きますが、私個人的な意見であり現場で仕事している人を批判するつもりはありません。

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