Kenji ー佐原賢治ー

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Kenji ー佐原賢治ー

★著書『海外事業を加速する 中途採用の成功法則』 ★日経産業新聞「HRマネジメントを考える」隔月連載中 “日本企業の海外事業展開と人材確保”について研究・発信 / 埼玉大学大学院 経済経営専攻 修了 / JAC Recruitment 海外進出支援室 室長

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  • Human Resource Logistics(HRL)

    『 海外事業要員確保は兵站(Logistics)である 』 これは最近私が見つけたメタファーです。 noteでは前向きにLogisticsを進める、特に中堅中小企業の事例をご紹介していきます

  • 組織風土、組織開発

    Purpose経営、組織の変革、など関心のあることを徒然なるままに・・・

  • 人材紹介業をアップデートする

    私が属する「人材紹介業」の未来について個人的見解をつぶやきます。

  • お気に入りの書籍✏️

    経営戦略論、組織論、人材開発などに関する書籍が多めです

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人材確保は兵站線(Logistics) ーnote始めます

膨大な軍事物資の消耗を伴う近代戦において、戦闘に必要な物資を必要な時期に必要な場所へ必要な量を届けることができるかどうかは勝敗の岐路であり、故に必要物資の大量生産、大量輸送、人的資源の戦力化を効率的に行うこと、即ちロジスティクス(兵站)が軍の作戦遂行上極めて重要になります。 記録によると、日清戦争において兵站を軽視した日本軍は1,000人の戦死者の10倍を超える1万1,000人の病死者を出したとされており、さらに日本軍は太平洋戦争においてもその失敗を繰り返していま

    • 海外駐在員の処遇は適切ですか?

       海外駐在員の処遇の見直しを検討する企業から助言を求められることが増えています。  当社が今年2~3月に行なったアンケート調査の結果では、急激な為替変動や物価高騰などの経済環境の変化に伴い、回答企業の43%が直近1年程度で処遇の見直しを行なっており、加えて31%の企業が今後見直しを検討しているという結果となりました。 ※アンケート結果はコチラ・・・   今週はこのレポートをご覧になったお客様から“壁打ち”の依頼を受けてお目にかかりました。  グローバル企業である同社には

      • なぜか研究者が職務経歴書に書き忘れること

         研究者が転職の際に職務経歴書に書くべき研究実績について、「問題関心(問い)と動機」が書かれていないことが多いように感じます。  これらは、大学(院)の入学ガイダンスで一番初めに"最も大事なこと"として教わることです。  実験の内容や使用した実験機器、研究室内での役割などは事実情報として重要ですが、面接官が研究者としてのスキルやマインドを判断する上では"問い"や"動機"が欠かせません。  そしてそれは理系分野に限らず、社会学の分野においても同様で、聞けば聞くほどその人の思

        • 続・人材紹介コンサルタントの専門性とは

           先の投稿はNoteと同時に投稿したLinkedin でも数多くの方々にご覧いただきました。  "いいね"をして下さった皆さん、有難うございました。  閲覧者の属性データを見てみると、人材コンサルタントの方はもちろん、人事部門でお仕事をしておられる方々にも多数ご覧いただいたようです。  人材紹介のユーザーである人事の方々にとって、人材紹介サービスの品質はより重要な関心事であるはずです。  コンサルタントは担当分野の知識に偏り過ぎず、むしろ身に付けるべきは人事の専門家と対

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        • 組織風土、組織開発
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          人材紹介コンサルタントの専門性とは

           労働市場の流動性が高まり、より豊富な経験や高度なスキルを有する人材の採用(転職)が増えることで、それを仲介する人材紹介コンサルタントにもビジネスや製品、各技術分野に関する知識が一層求められています。  登録人材(求職者)の経験や強みを適切にヒアリングし理解する上で、同じ(近い)分野で働いた経験をもつコンサルタントは適任といえます。  また取引先企業との関係においても、人材の需要家である事業部門を訪問して求人の理解を深めたり要件の擦合せを行なう際に専門知識は強力な武器になり

          人材紹介コンサルタントの専門性とは

          人材紹介は成功報酬、という常識を疑ってみる

           私が属している人材紹介業(登録型)は、成功報酬型の料金体系で、求人を行なう企業(クライアント)に対して推薦した候補者が入社した時点で手数料(売上)が発生します。  募集広告を掲載した時点で料金が発生する求人広告や、候補者の探索を開始する時点で着手金が発生するサーチ型(リテーナー型)の人材紹介と比較すると、"入社"と"支払い"の前後関係だけを単純に比較した場合は確かに"後払い"と言えます。  一方で、推薦した候補者を採用した企業の"満足"と"支払い"の前後関係はどうでしょ

          人材紹介は成功報酬、という常識を疑ってみる

          イノベーションにデジタルは不要

          営業先で遭遇した吉野家の移動販売車。時間がなくて写真を撮ることができなかったため、この「オレンジドリーム号」を紹介するサイトから拝借した写真でご紹介します。  "牛丼は吉野家派"の私は、忙しいオフィスワーカーには便利なサービスか、と表面的に捉えることしかできませんでしたが、関係者の方にお聞きしたところ、実は実際に車に乗って営業しているのは吉野家の実店舗で長年働いた60歳以上のベテラン社員。  体力など様々な事情からそれまでのようにフルタイムで勤務することはできなくても、簡単

          イノベーションにデジタルは不要

          本を書いてみた(下)

           6月28日、初の単著となる『海外事業を加速する 中途採用の成功法則』が発売されることになりました。既にAmazonでは予約販売が始まっていますので、もしよければ表紙だけでもご覧ください。  一連の投稿は、自分もいつか本を書いてみたいと考えている人のために、なぜ私にそれができたのか、私にとって、本を書くために必要だったのはどのようなことだったかをお伝えするためのものです。  よろしければ、ぜひバックナンバーからお読みください。 本を書いてみた(上) https://no

          本を書いてみた(下)

          本を書いてみた(中)

           6月28日、初の単著となる『海外事業を加速する 中途採用の成功法則』が発売されることになりました。既にAmazonでは予約販売が始まっていますので、もしよければ表紙だけでもご覧ください。  前回の「本を書いてみた(上)」では、出版の動機や背景についてお伝えしました。  ただ実際に出版をしようとすると、その作業は大変なものです。共著での出版経験はあったため、ある程度その大変さは分かっていたつもりでしたが、実際に書き終えてみると、その大変さは想像以上でした。  自分もいつ

          本を書いてみた(中)

          本を書いてみた(上)

           6月28日、初の単著となる『海外事業を加速する 中途採用の成功法則』が発売されることになりました。既にAmazonでは予約販売が始まっていますので、もしよければ表紙だけでもご覧ください。  「大退職時代」と言われるように人材の流動化が加速する中、人材採用は企業(組織)にとっても個々のビジネスパーソンにとっても、一層重要になります。  新卒で入社した会社で人事課に配属されて以来、33年以上にわたって「採用」の仕事に携わってきた自分に、どの程度他者に伝えられるナレッジが蓄積さ

          本を書いてみた(上)

          アンケートにご協力ください🙇‍♂️

          "大辞職時代"といわれ労働市場の流動化が進むなか、益々重要性を増す人材採用。 企業としての採用力もさることながら、あなた個人(ビジネスパーソン)としての採用力はいかがですか? そんなことをお尋ねする3問の簡単なアンケートです。 ぜひご協力ください!

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          貴方は"採用力"ある?ない?

          "大辞職時代"といわれ労働市場の流動化が進むなか、益々重要性を増す人材採用。 企業としての採用力もさることながら、あなた個人(ビジネスパーソン)としての採用力はいかがですか? そんなことをお尋ねする3問の簡単なアンケートです。 ぜひご協力ください!

          貴方は"採用力"ある?ない?

          人材紹介会社のSDGs

          「米国のESG投資残高が半減」!? 年末に大和総研が発表したレポートによると、米国のESG投資支援団体が行なった調査で米国のESG投資残高が2020年調査の17.1兆ドルから、8.4兆ドルに半減したということです。  レポートは、「ESG投資適正化政策の影響によって実体の疑わしいESG投資が残高にカウントされなくなった」ことが原因であると推察しており、決して投資家がサスティナビリティに対する問題意識を捨て去ったわけでも景気後退や利上げなどによるものではなさそうです。  社会

          人材紹介会社のSDGs

          2つの日本代表🇯🇵

          世界中のサッカーファンを驚かせたドイツ戦での勝利に続き、劇的な逆転勝ちで強豪スペインに打ち勝ったサッカー⚽日本代表 。🏆🏆🏆  日本では早朝にも関わらず多くの人がTV中継を視聴していたようです。  さて、今回のW杯中継で繰り返し放送されているのが積極的に新興国のインフラビジネスを行なうクボタのCM。  昨年の東京五輪中継の際に繰り返し流れた、年老いた祖父の畑を自動農機によって守ろうとする技術者(孫娘)のストーリーと同様、ナラティブな映像です。  今回の題材となっているの

          2つの日本代表🇯🇵

          キャリアの含み資産をどう作るか

           日経ビジネスの最初号から『アドラーとロート製薬の共通項 目的論が会社と人生を変える』。  誰しも、過去があって現在がある。すなわち、これまで行なってきたことがあって、今がある。  これを"原因論"(=過去が今の原因)ではなく、"目的論"(=今のためにこれまでがあった)で捉えてみることで人生自体を変えられる、という「アドラー心理学」を引用したエッセイです。  題材となっているのはロート製薬が1990年代から導入している「キャリアビジョンシート」。これは全社員が毎年、「仕事

          キャリアの含み資産をどう作るか

          "ワイガヤ"に騙されない

           私は仕事がら全国を転々としているため、東京本社の自席のほか、大阪や名古屋など各地の支店で仕事をする機会が頻繁にあります。  全国の色々なチームの働き方や組織運営などを肌で感じることができるのですが、実は面白いほどそれが異なります。もし社外の人から"社風"や"社内の雰囲気"について尋ねられたら何と答えるべきか悩むくらいです。  どのチームも、在宅勤務の人もいれば、取引先訪問に出る人、ご登録者との面談のために個別ブースに入る人がいますので、常に全員が揃って席に着いているわけで

          "ワイガヤ"に騙されない