がっかり通信vol.18

先日、複雑なご契約をしたお客さまについてです。
彼が1時間以上説明しその彼は翌日休暇。
リーチ一発メンタンピン、ドラ・ドラみたいな脱衣麻雀しかやったことない私でも聞いたことあるセリフのような長い手続きです。そうそうあの時は「四暗刻」でK藤S香を丸裸にしてやりました。
私が彼女へ引継ぐかお客さまへ翌日不在の連絡をしてご来社のお日にちをお聞きするかの指示をしていたにもかかわらず17時過ぎにやっと架電しお客さまの留守電へ入録。
まぁ、彼女にはお願いできないでしょう。
結局留守録を聞かずに翌日の彼不在の日にご来社。私が書類(主に委任状)を確認するもご理解不足・説明不足で多数の不備あり。
また翌日にご来社していただくことになった。という経緯の内容を記載したと思います。

彼が長いことご案内した翌日(彼の休み明け出勤の日)の話です。
彼不在の中お客さまがご来社。彼女には引継いでいませんので必然的に私がお客さまとやり取りをすることとなりました。
前日にもご来社いただいているので不備の内容をきっちりと説明し、お客さまもご理解の上また翌日10:30にご来社いただくアポを取りました。
実は翌日は私の方が休暇でその日のメンバーは、彼、彼女、別の彼女の3人でした。
私の説明が良いか悪いかは別として多少の誤記等はあったもののどうやら手続きができたようです。
本来はよかったよかったですむはずでしたが…。

その翌日に私が出勤し朝礼を始めます。うちの部門の朝礼では毎日社員全員に取組みやコメントを聞いています。
私が話し、彼が話し、彼女の順番になったときです。
「あのぉ、一つ言わせてもらっていいですか?」と重低音。「彼さんは○○や○○に関してしっかりお客さまにお聞きして確認してほしいんです。」と続けます。
「あと検査には書類がしっかり仕上がった状態で検査に回してください。不備が多すぎます。」とも。
一遍に空気が凍りました。
確かに彼が受付したものについて検査の段階であれが足りない、これが間違っていると彼女から指摘されています。
私も大雑把な性格なので他部門から指摘される前の自前検査の段階で判明出来れば最低限よいと思っていたので心に刺さりました。
きっと自分が問われている彼本人よりも私の方が心切裂かれたと思います。反省します。
ちなみに彼は三人称魔術師ですから表情は申し訳なさそうでしたが実際は気にしていないでしょう。
三人称魔術師男優兼敏腕ゴーストプロデューサーとドンドン肩書がついていきますが、部長という肩書がつくことはこの先一生ないと思います。

彼はなんとなく書類がそろっていればいいだろうという傾向があります。それプラスお客さまには聞けないという病から書類が足らないことを分かっていても検査に回してしまうというところがあるかもしれません。
自部門での検査でスルーされてしまえばこっちのものなんです。彼にとって書類検査のゴールは他部門ではなく自部門なんです。もっと言えば自分なんです。怖いことです。
山の職場では無事故記録がいまだ続いており、前部長様やカリン様の偉大さが強調されます。
以前、AB契約の特殊な証明書が必要にもかかわらず私の未熟さが露出し書類不備で返却されてしまったことがありました。その時、彼に「ごめん。検査で気づかなくてスルーしてしまったよ。申し訳ない。」と深く謝罪したところ
「あっ、やはり戻ってきましたか。薄々必要なんじゃないかと思っていたんです。」との三人称的返答に愕然としました。
分かっていたらなぜ聞かない?他部門に聞けないならなぜ私に聞かない?私にすら聞けないの?私が聞けない雰囲気を作っている?
自問自答します。また反省です。悲しくなりました。こちらが悪くないのに悪く感じてしまいます。マジックです。
契約したくないのに契約してしまうマジックはないのでしょうか。胃が痛いです。将軍様の時のように。

本来、彼女にしても上席役職者を目の前にして全体のミーティングで言うことではありません。
が、私に言っても無駄だという裏返しです。私の指導怠慢。指導力の絶無さがチームワークを乱させてしまいました。
かといってそんな指導力が急に身につくわけでもなく、私が思ったことは自分がしっかり検査をして事故0に努めようという偏屈な理由での自己防衛的な業務品質向上取組でした。
自分自身にがっかりです。

とある会議で担当責任者から「エリア内から誰か将来的なリーダーを選出し研修に参加させたい」と議題に上がりました。
関連業務としてうちの彼も名前に上がりました。私はそれらしげに「彼は向いていないのではないか、でもそこをきっかけに伸びるかもしれない」と回答しました。
ほかにも数人の候補者がありましたが、彼に対しては将軍様は一蹴。あいつはだめだ発言。本人が聞いたら誰もがハラスメントだと言っても過言ではない言い回し。
でもその発言力の重さは私が持っていないものでもあり、管理者として責任者として必要な要素ではあると考えます。
最低限ああいう人は必要なのです。自部門でもそう。誰かはっきり道筋を立てる人間が嫌われても必要なんです。
将軍様がそれを意識して率先してやってるわけではないと思いますが。

彼女の言うとおり彼は不備が多く、完全に仕上がった状態で検査に回していないのは事実。
ただ、彼の言い分としてはこうでしょう。「だって知らないんだもの。」「え~、また問合わせするのぉ」「俺の中ではこの状態が完成形なんだけど。」
もしかしたら、「書類が完全じゃないのは分かるけど聞くのは嫌だから誰かが指摘してくれるのを待とう」という最悪な思考かもしれません。
上席が必ずしも何でも知っていて誰よりも数字を挙げているわけではありません。
でもそれでも誰よりも安心できる存在でないといけないと思うのです。信用できる存在になれとは言っていません。この際、何か一つでも秀でろとも言いません。
安心できる人間味のある存在だけでもいいと思うのです。それは所属長よりも必要かもしれません。

しかしなぜ役職者になれたのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?