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エッセイー6. 論理的破綻を見ながらもエホバの証人を続ける思考パターン考察

エホバの証人について、検索すればいくらでも教理についての矛盾は出てくるし不誠実な対応もニュースから伺える。
論理的な破綻を見ながらもなぜ現役を続けるのか、考えられるパターンを細分化して考えようかなと思う。そもそもそういった情報を知らず、論理的破綻を見ずに純粋に信じている人や、論理的破綻を理解できない人については今回言及しない。

まず大きく2分類すると、教理を信じているのか信じていないのかに分けられると思う。まず論理的破綻をみて教理を信じていないにもかかわらず現役を続けるタイプから考えたい。

  1. 生活基盤そのものがエホバの証人の人間関係と根付いており、やめるにやめれず現役を続ける。

  2. やめたところで、何をしたらよいかわからない。人生の目的を見いだせないので現役を続ける。

  3. エホバの証人以外の関係を断ち切ってしまったため、やめた後の孤独が怖いから。あるいはエホバの証人内の人間関係が好きだから現役を続ける。

  4. エホバの証人内での尊敬される地位を守りたいので現役を続ける。


次に論理的破綻を見ながらも教理を信じて現役を続けるタイプを考えたい。

  1. 楽観的思考パターン。仮に組織が間違いをしたとしても、まあ聖書に書かれてるイスラエル人も大概間違い犯してきたし、大したことではないと楽観的に考えて現役を続ける。

  2. 意味後付けパターン。この間違いも後々の理解に何らかの意味があって起こっているのでいつか明らかにされる、と信じて現役を続ける。

  3. 一発逆転思考パターン。論理的破綻があろうとハルマゲドンが起こった時に「それみたことか。私が正しかったんだ」ということに夢見て現役を続ける。

  4. 罪悪感押し殺しパターン。教理を否定してしまってはこれまでの人生を否定してしまうことになり、さらには今まで教えてきた人達の人生を狂わしてしまったことを認められず、見て見ぬふりをして教理を信じ現役を続ける。

  5. 藁にもすがりたい状況パターン。理論的破綻があろうと理不尽(人の死や障害など)に耐えられず、何らかの宗教上の救いがないと精神上不安定なので現役を続ける。

  6. 世の中(エホバの証人の外)が嫌いなパターン。理論的破綻があっても、世の中のほうがもっとひどいと考え、それならエホバの証人のほうが良いと考えて現役を続ける

  7. 変化するのが面倒な保守的パターン。やめて環境を変えるのにはエネルギーがいると考え、そのまま今まで通り余生を過ごすほうが楽だから現役を続ける。

ざっと思いつくパターンを書き上げてみたがもっとパターンがあるかもしれない。
もしエホバの証人を辞めるように説得したい人がいたとしたら、どの思考パターンを持ち合わせているか把握することが重要だろう。批判の仕方やサポートの仕方はそれによって変える必要があるからだ。

信仰は論理的正しさよりも感情的正しさの方が優先される場合がある。
そういった人たちに対して辞めさせるために論理的破綻を突き付けても効果は薄いだろう。


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