見出し画像

ビートルズ「栄光の陰に隠れがちな名曲」10選(その2)

前回(https://note.com/kenji_mishima/n/n144e6520b76a?sub_rt=share_pw)からの続きです。


4..”For No One" (1966) - McCartney

『リボルバー』(Revolver)収録。
https://youtu.be/hgJ7dmr_ysU?si=JeEHw_fVsowOGx6r

何よりも曲が美しいので、僕の頭の中からは生涯離れることがないであろう「何だか妙に気になる曲」の一つ。
キーボーディスト目線だとこの曲のピアノはどうしても好きになってしまう。

この曲は録音にメンバー全員が参加しているわけではないそうだ。言われてみればそうだなあ。

また、間奏の圧倒的に美しいフレンチホルンのソロ(つまり、外部から呼んだ奏者が演奏している)があまりにもすばらしく、全部もっていってしまった感はある。それほどこの楽器の特性を最大限発揮した美しいソロだと思う。

いずれにせよ、このソロも含めて全体としては紛れもなくビートルズ・サウンドだと考える。誰が参加してないとか外部の人がいるとかいう話はどうでもよい。


5”Your Mother Should Know" (1967) - McCartney

『マジカル・ミステリー・ツアー』(Magical Mystery Tour)収録。
https://youtu.be/NAn6iDCpK5k?si=MuXZeswp4Q6cP1wQ

”For No One" と同じく、僕にとっての「バンドの中におけるピアノの教科書」のような曲。僕はポール・マッカトニーに「伴奏としてのピアノ」を教わったといっても過言ではない。

また、彼の曲は斬新なものから誰の耳にも馴染むような定番的なものまで多彩だが、この曲の場合は「ある程度のお約束的な展開の中で少しズラした」コードをサビに用いていて、若かった僕は一度聴いただけで深く心に残った。


6.”Lovely Rita" (1967) - McCartney

『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)収録。
https://youtu.be/ysDwR5SIR1Q?si=VJTGmrOHrD6Vo_id

この曲も僕のピアノの教科書の一つ。凝った録音方法をとっているし、間奏のピアノソロはポールではないようだけど、曲や伴奏部分は紛れもないポールのそれだし、本人もけっこう自分の作品の中ではお気に入りのご様子。

アルバムでは、前の曲からの流れでこの曲に至るときにわあ!という感動があるからこその魅力なので、サブスクなどで単体で聴いてもそれほどの感動はないかもしれないが、キーボーディスト目線だと見逃せない名曲の一つ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?