ラーメン二郎とアダモちゃんと山田さんの話
あれはおそらく大学3年の頃のことだから、実に35年と少しばかり前のことだ。
僕は自宅から1時間20分ほどかけて大学の最寄駅にたどり着くと、音楽サークルの仲間や先輩に会う用事があればキャンパスまで行き、ない場合は、たとえ受けるべき講義があったとしても出席せず、大学のすぐそばにある「ラーメン二郎」に寄ってから帰るのが日常であった。
親にはつくづく申し訳ないことをした。
ある日、ゼミ仲間の貫太郎と一緒に二郎に並んでいると、ヒップアップの島崎俊郎さん、つまり、ひょうきん族で言うとこ