私の住んでいる
「どうしてここに本が
　積み上げられているの？」
マンションの前に
黒い「わたしのタブレット知らない？」
大型のバンが止まっていて
「ボックス型のベッドシーツかけてくれる？」
陽を受けて輝いている。
ホイールに光が
「最近トランプしたことある？」して、
私の網膜に
「電子辞書、電子辞書、どこだっけ。」
したので驚いて
目を「名刺、ありがとうございます。
　　　あいにく、　　　　　　　　　」
そしたら「この電子レンジかっこいいよね。」
に子供がバンをめがけて
「ティッシュ箱から一枚取って。」
いるのがみえた
背が「教科書忘れないようにしないと。」
ほうの
子供は身長１４０ｃｍ位で
小さい方の子供は大きい子供の方くらいの
「押入れにしまっておいて。」だ。
二人共「絶対、あれ羊羹だよ。」な
ジャージの上下を着ていて
ジャージの左足の側面に大きく
「消しゴム貸して。」から
「横長のカレンダーのほうがいいかも。」に
ロゴマークが「ママ、味付け海苔ある？」
されている。どこのメーカーだろうと
私が目を
「昔、ポケベルってあってさ、
　こんな形した、　　　　　　」
している間に子ども達は
とうにバンを通り越して
「カードボックスだらけに
　なっちゃったよね。　　」
を右に曲がり走り「たです。田んぼの田。」
っていった。
「私は先程からとっくに部屋に戻っていて
　ベランダから大きな黒いバンを眺めてい
　る。上から見ると車は歪んだ長方形に見
　える。目を上げるとビル群が見える。そ
　れらも長方形で、ベランダも長方形で組
　み合わされている。手すりとベランダの
　間も長方形で仕切られていて、リフォー
　ムしている眼の前のマンションの足場も
　長方形が集合して長方形の面を形取り、
　それらは薄い長方形をミルクレープのよ
　うに積み上げられた直方体に組み上げら
　れていてそれをどの面からみても長方形
　だ。今日の昼食の食パンも長方形だろう
　、私の寝る布団も長方形だし、だったら
　私の夢も長方形に違いない。　　　　　」
　を
　さっきから「スマホ。」で
「衣装ケースから冬物だしてきて。」度も
　「豚バラのってたトレイは
　リサイク（る）。　　　　」
もう黒いバンも
「あそこ競技用の温水プールだから、
　大丈夫。　　　　　　　　　　　　」
しまっていて
眼の前には「冷蔵庫にしまっておいて。」
な光景があるだけだが、
耳をすませば「車。」が
「そのビスコ私が食べる。」が聞こえるので
石で組み上られた
「うん最近新書ばっかり。」兼花壇に
「名前の知らない低木植物が
　隙間の無いように横一列
　で植えられていて、　　　」
なので
「私が首を振りさせすれば
　アンビエントのＭＶに見
　えなくもない目が暗闇に
　慣れてきさえすればその
　ような光景が楽しめるは
　ずだ。　　　　　　　　」。
「３０センチの物差しがいるんだけど。」
板チョコ、次にも板チョコ、そして
「結構分厚い辞書も。」