JR東日本スタートアップ株式会社代表取締役 柴田裕氏 東北圏に懸ける思い/切り開く新たな事業をインタビュー「BizDev Meetup! Pitch」
今回インタビューにお応えいただいたのは、「BIzDev Meetup!」に立ち上げ当初からご協力いただいている柴田裕さん。同社がスタートアップ企業と協働して推進しているビジネス共創活動の概要やその驚異的なスピード感の秘訣、東北圏に懸ける思いなどを伺いました!
JR東日本スタートアップ株式会社 代表取締役社長 柴田 裕 氏 インタビュー
〜スタートアップの夢×JR東日本の社会実装力で社会課題を解決する〜
JR東日本スタートアップの企業概要
JR東日本(以下、「JR」)が100%出資するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)2018年に設立。スタートアップ企業に出資するという一般的な形とは違い、JRのアセット(資産)を使ってスタートアップの方と共に事業をつくっていくことを軸足に置いたビジネス共創活動を行っている。
活動の中心は「JR東日本スタートアッププログラム」というアクセラレーションプログラム。「JRのアセットを使ったPoC(Proof of Concept=概念実証)を必ずやります」とコミットし、これまで5年間で108件のPoCを実行。そのうち51件が実際の事業化に成功している。
新幹線で首都圏に輸送された鮮魚最初のきっかけは東日本大震災だったと話す柴田さん。「そのため、最初の実証実験は株式会社フーディソンと、”田老漁港(岩手県宮古市)の魚やウニを運ぼう”という新幹線鮮魚輸送でした。なぜ田老を選んだかというと、やっぱり東日本大震災で大きな被害を受けた漁港だからですね。」
「新幹線でしたら三陸で取れたおいしい魚介を凍らせないで鮮度を落とさずに運べます。その日のうちに召し上がってもらい、おいしさを知ってもらうことで”三陸に行ってみよう“となるかもしれませんよね。」
確かに、今までは冷凍して遠方へ運ばれることの多かった宮城の魚介類。冷凍すると鮮度が落ちると聞きますが、鮮度の良い状態で食べる魚は格別です。
その経験をきっかけに、消費者が東北へ実際に足を運ぶことで復興につながると考えているそうです。
まさに、JRとスタートアップだからこそできるような取り組みで、柴田さんの想いである「少しでも社会のためになりたい」が現実となった事業でした。
東北圏で数々の事業を手がける柴田さんだからこそ、東日本大震災を背景に”地域を活性化したい、地域の課題解決に尽力を注ぎたい”とのスタートアップが多いと感じているそうです。
「JRが持っているインフラでチャレンジしてみたい!そういうスタートアップと私たちと非常に相性が良いです。私たちもそれをやりたいからです。東北を何としても元気にしたいですし、東北から日本をリードするような新しい産業が生まれることこそ本当の意味での復興だと考えています。」
「JR単体でやるのは無理で、地元の人の強い意志だけでも無理なところをマッチングし、行政にも応援してもらいながらいくつかの地域で形にしていきたい。地域を元気にする「おらが町のスタートアップ」みたいなものができたら、それもまた子どもたちの夢になるはずですから。」
そうやって問題解決をしていくことで新たな事業が生まれ、東北の若い世代からも、もっとチャレンジャーが生まれていくのでは、とお話しいただきました。
インタビューの続きは 特設サイト にてご覧ください!
また、東北圏で事業を起こした3人の起業家によるトークセッションを展開するプレイベントが2022年12月5日、東京都中央区の「シティラボ東京」を会場に、オンラインとのハイブリッドで開催されました。
※トークセッションのレポート全文はBizDev Meetup!特設サイトでご覧ください!
BizDev Meetup! Pitchとは
「BizDev Meetup! Pitch」とは、「オープンイノベーションで東北・新潟をもっともっとおもしろく」のコンセプトのもと、「東北6県および新潟県(以下、東北圏)の企業と協働したい」「東北圏で新規事業を興したい」「東北圏をもっと元気にしたい」という熱意をお持ちの方に対して、出会いと学びの機会を提供するイベント型プログラム。
エントリーはこちら
お申し込み時に、会場参加(INTILAQ 東北イノベーションセンター:宮城県仙台市) または Zoomウェビナーによるオンライン視聴をお選びいただきます。どちらの方法でもオンライン名刺交換が可能です。
※エントリーは2 月 7 日(火)まで お早めにお申し込みください。