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終わった何かについての考察、あるいは始めることへの助走について

2020年4月1日に、私自身が初めてのnote“始まったばかり”を記してから、3年と1ヶ月と4日が経った2023年5月5日にWorld Health Organizationが、終息を告げた。

何が始まり、何が終わったのか、その尺度をどこに置くのかによって、如何様にも語れるけれど、ここでは牡羊座の私らしく、自分自身のことから書き始めてみようと思う。
まず何よりも大きなtopicとしては、“始まったばかり”の記事に続けて書いていた自分史のことが挙げられる。
フォロワーもいないところから、自分史を起点としてnoteを始める人間がどれ程いるのかは分からないけれど、以前すなわち2004年から書き残してきたダイアリー(当時はまたブログという言葉が浸透していなかった)とは独立した場所で、2020年という時間がたくさんあった時期に、自分の来し方を顧みたくなったのだった。

話を少し遡ると、2019年の末にYuval Noah Harariの“21 Lessons”を読み、またWealth Dynamicsの文脈からタナカミノルさんが発信されていた“Hello Wealth!”というオーディオプログラムを聴いていたからこそ、2020年の1~3月の社会情勢を冷静に眺めていた私は、更に遡ること数ヶ月前からフォローさせていただいていた星読みのyujiさんや、その先で出逢った数秘術のAZさんのおかげで、社会というより“世界全体の流れ”みたいなものを大枠で掴んで、感じて、あるいはA•N•Whiteheadの言葉を借りるなら抱握/prehensionしていたように思う。

“グレートコンジャンクション”という変革期が来ていること、その先には“風の時代”といって、これまでの私達や私達の親世代、祖父母世代までを射程に入れてもなお余りある、“土の時代”の常識では計ることができぬ時代が待ち受けていることをyujiさんから学び、AZさんからは自分自身の出自を誕生日から占う方法の一つとして、生年月日の数を全て足し合わせると私の場合は11(1+9+8+5+3+2+1=29。更にその2と9を足し2+9=11)のゾロ目になり、センシティブな心の持ち主であり、心を守るためには己の感受性を認め、流れを止めぬことを学んでいたこと踏まえ、人間が物事の判断を下すことが許されている現在において、自分史を顧みて文章を綴ったのであった。

話が大きく脇道に逸れたようだが、それも振り返ってみると意味があって、それと言うのも私が、3年と1ヶ月と4日に何が始まり終わりを告げようとしていたかを纏め、“人間が正しく知り、正しく判断することを阻害しようとする企て”であった、と考えられるのは、この大いなる迂回路に逸れたおかげであろう。
“世界”という名を冠した保健機関が、そもそも始まりと終わりを規定したこと自体が奇異である、と言ってしまうと、あるいは訝しく感じる方がいるかもしれないけれど、このたった3年強の間に社会で起きた、市民にとっては何の意味もない分断と、逆にその分断に意味と正義とを仕組もうとしていた存在との対比は、歴史を真剣に紐解いてみようと思ったことがある方ならば、理解してくださると思い、敢えて記しておきたい。

真実は勝ち取った後に 誰かが置いて行くもの

“明け星”LiSA

この闘争の真の勝者が誰なのか、まだ世の混沌に紛れて判然としないように見えるけれど、遅かれ早かれ、というよりも思った以上のスピードで進む今ならば、呆気ないくらいの早さで勝負は決するのではないだろうか。
そして、その先に控える、というよりは既に舞台袖からはとうの昔に上がっていて、あとは照明がスポットライトを向けるだけで主役に躍り出ることは確実な、とても軽やかな価値観が、人々の間に行き渡るのだろう。
そこでは、2019年にyujiさんがされた“ゆじたび”のような、あるいは“Hello Wealth!”の前提としてタナカミノルさんが仰っていた“富=自分のリクエストに応えてもらう力の総体”という定義のような、新時代の在り方が重心となって、エネルギーの交換,循環が行なわれるのだから、圧倒的なクリアネス、つまり禅寺の庭から感じる静けさと穏やかさこそ、今大事にしたい。

どの宗教でも、長い発展の歴史をもった現存の宗教を批判するたいていの人々が犯す誤りは、それを、そのまま受け入れるべき完成した体系と考えることである。ところが実際は、有機的かつ精神的なものはいずれもーわれわれは、宗教をこのようなものと考えるのだからー定規やコンパスで紙の上に描けるような、幾何学的輪郭を持たない。それは、客観的に限定されることを拒否する。なぜならば、これは、その精神の成長に制限を設けることになるからである。

“禅”(p.97)鈴木大拙


“禅”


ということで、2000字になったので、これからの話は次の記事へ続けよう。

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