自分史Vol.3-2~浜崎あゆみ『vogue』に寄せて

20年前に「絶望三部作」と呼ばれた、浜崎あゆみの一連のシングル群の先頭を切ったのが『vogue』である。

「君を咲き誇ろう 美しく花開いた その後はただ静かに 散って行くから…」という歌い出しに始まるこの曲は、志望した高等学校へ入学したにも関わらず、生気を失っていた頃の自分にとって、重苦しい歌だったように記憶している。美しく咲いてもいない自分にとって、その先のことを考えたくなかったのかもしれない。歌詞にあるような、過去を後悔しない生き方へと、到底辿り着けるとは思えなかった。今にして思えば、浜崎あゆみにとっても、後悔がなかったわけはないからこそ、この歌詞を書いたのだろうけれど。

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