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名作「ショーシャンクの空に」に学ぶ希望を捨てない生き方

「ショーシャンクの空に」は映画史上かつて無いほどの大逆転劇だ。

アマゾンプライムやNetflixなど、動画配信サービスで追加料金なしで視聴できるので、未見の人は是非見てもらいたい。

無実の罪で終身刑になった男が、最後の最後で、幸運を掴み取って夢を実現する。

現実の人生には主人公のアンディのように八方塞がりのどん底に陥る人も珍しいだろうし、

逆にどん底の崖っぷちが、一気に奇跡の大逆転!

……なんてこともまずない。

その上、アンディは人間離れした忍耐力と継続力の持ち主。

20年間かけてたった1人で抜け穴を掘ったり、見込みがあるかどうかも分からないのに毎週欠かさず寄付の手紙を送ったり。

ごく普通の人間には到底真似をできそうにない。

ただ、アンディの行動の中1つだけ学べることがある。

◆どんな時も楽しむ気持ちを捨ててはいけない

アンディは、独房の壁に人気女優のポスターを張り、ロックハンマーでチェスの石盤を作る。

これは、抜け穴づくりの伏線でもあるし、アンディが自分の楽しみを捨てなかったことを表していた。

女優のポスターは、塀の向こうの自由の象徴。

アンディは牢獄の中にいながら心は自由だった。

図書室係になると、辛抱強く寄付を募って、図書室の蔵書やレコードを増やし、設備を充実させていく。

◆楽しむこと、希望を持つことを自分に禁じたレッド

「音楽と希望は誰にも奪えない」

と言うアンディに対し、終身刑で40年服役した調達係のレッドは刑務所の中で希望を持つのは危険だと否定した。

レッド自身、投獄される前はハーモニカを吹いていた。

長く刑務所暮らしが続いてハーモニカを捨てている。

アンディにハーモニカをプレゼントしてもらっても、レッドはハーモニカを吹くことができない。

ハーモニカの演奏の仕方を忘れたのではない。

ハーモニカを吹くことで楽しい気持ちになり希望を持ち、希望が断たれることで絶望するのに耐えらないからだ。

何度も希望が打ち砕かれる目に遭ううちに、希望を持つことを自らに禁じるようになった。

レッドは自分の心の中にも檻を作っていたのだ。

◆楽しいと思う気持ちを捨てた末路

服役50年のブルックスは、アンディが収監された時、ポケットにひな鳥を飼っていた。

ブルックスの優しい性格が分かる。

10年が過ぎて仮釈放になった時、雛は大人のカラスになっていた。

外の世界に戻る前、ブルックスはカラスを空へ解き放つ。

その後、ブルックスは孤独と不安に耐えられず、自ら命を絶ってしまった。

その後、レッドも仮釈放になり、社会に戻ってブルックスと同じように精神的に追い詰められてしまう。

なぜ2人は袋小路におちいったのだろう。

ブルックスはカラスを手放すべきじゃなかった。

カラスと一緒に暮らしていたら、どんなにブルックスの心は救われただろう。

レッドはハーモニカを吹き続けるべきだった。

音楽はレッドの心を慰め勇気づけたはずだ。

◆どんなに時間がなくても、心にゆとりがなくても、楽しみを楽しめる心だけは失ってはいけない。

さて、たとえば映画が好きだとしても、納期が迫っている、残業だらけだ。

現実的は、映画を楽しめる時間も心の余裕もない時だってある。

でも、映画が楽しいと言う気持ち自体を捨ててはいけない。

映画を見たい気持ちを諦めてはいけない。

希望や楽しみはあなたのことをじっと待っていてくれる。

アンディはそのことを教えてくれている気がする。

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