日々の外来では、受診者の多くは、様々なストレスを抱えて来院します。

その方は真面目に正直で、一生懸命毎日を過ごしています。
そんな方ほどストレスを自分一人で抱えています。

そして私は、そんな方々に今一番大切にしていることを聞きます。

多くの人は家族です。

即ち、もっとも近しい人を大切に思っています。

そして次に仕事と答えてくれます。

でも私は受診者にこう話します。
「一番大切なのは自分です。何故、自分のことを第一に考えることできないのですか、何故自分を大切にできないのですか。実は、自分が幸せになれば、周囲も幸せになります。」

そこに自分のいのちを注ぐことができるのです。

例えば、あなたが美味しいものを食べた後に、ご主人が美味しいものを食べて帰宅しても、「どこで食べたの？今度は一緒に食べに行きましょう」と話せます。

もしあなたが粗食だったら、腹が立つでしょう。これが人情です。

聖人はいません。皆、普通の人です。

そしてその幸福感こそ人にいのちを与えるのです。