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501番 紫雲膏(しうんこう)

ついに番号順漢方学習は最後です。岩田先生の「つまずきから学ぶ漢方薬 構造主義と番号順の漢方学習」は実は324番のコタローの桔梗石膏が最後なので、ある意味この紫雲膏がホントのボーナスステージ。
個人的には大学生のころ、部活が一緒だった薬学部の先輩が「実習で作った」として見せてくれた紫色の軟膏がこの紫雲膏でした。とくに火傷にぬってもらったとか、食べさせられたとかいった、印象的な思い出エピソードはないんですけど、妙に鮮明に覚えてるんですよね〜

使用目標(証)

本方は、外傷および皮膚疾患に用いる代表的な外用薬である。一般的な外傷・疾患のほか、皮膚の発赤、乾燥、粗糙、肥厚、角化、潰瘍、びらんを目
標とし、化膿が顕著でなく、分泌物の少ないものに用いる。

組成

ごま油
白蝋
紫根;ムラサキ科ムラサキの根
当帰;セリ科トウキ・ホッカイトウキの根を通例湯通ししたもの
豚脂

勝手にポイント

火傷、痔核、褥瘡などに使える。
服につくと赤紫色がつくの欠点。

参考資料
「漢方製剤 活用の手引き 証の把握の処方鑑別のために」 長谷川弥人 大塚恭男 山田光胤 菊谷豊彦
漢方スクエア 方剤解説 紫雲膏