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135番 茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)

口内炎って何科の病気なんでしょう。歯科?! 耳鼻科?! 消化器科?! 内科?! いやいや、何かであろうときちんと診断して治療をすればいいですっってかっこよく言いたいですが、なかなか治らないときにはどこに紹介すればいいかって悩むんですよね。
そんな、口内炎や舌炎、口唇ヘルペスなどにつかう漢方と言えば、半夏瀉心湯(14)、黄連湯(120)、茵蔯蒿湯(135)、黄連解毒湯(15)、桔梗湯(138)。
そのうち、便秘がちでイライラして、比較的胃腸機能がしっかり目なら茵蔯蒿湯が向きます。逆に冷え性に方には向かないです。

使用目標(証)

本方は、古くから黄疸の治療薬として広く使用されている。体力中等度以上で、腹部では上腹部より胸部にかけて膨満感、不快感が著明なものを目標とする。一般に、肝機能障害、黄疸、悪心、便秘、口渇、尿量減少、皮膚瘙痒感などを伴う。必ずしも黄疸を認めなくとも使用できる。

組成

山梔子(さんしし);熱を冷ます
茵蔯蒿(いんちんこう);キク科のカワラヨモギ
大黄(だいおう)

勝手にポイント

黄疸につかう茵蔯蒿湯。
蕁麻疹にも使える。

参考文献
「つまずきから学ぶ漢方薬 構造主義と番号順の漢方学習」 岩田健太郎 著 / 西本隆 監修
「漢方製剤 活用の手引き 証の把握の処方鑑別のために」 長谷川弥人 大塚恭男 山田光胤 菊谷豊彦
漢方スクエア 絵でわかる漢方処方解説 茵蔯蒿湯
漢方スクエア 方剤解説 茵蔯蒿湯