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138番 桔梗湯(ききょうとう)

ついにツムラの漢方薬では138番の桔梗湯が番号順の最後となります…といっても、実は501番に塗り薬の紫雲膏がありますし、コタローから300番台があるので、もちょっと続きます。
桔梗湯は咽頭痛のある風邪の薬。それより症状が強ければ小柴胡湯加桔梗石(109)膏を使います。同じ風邪でも悪寒が強ければ、桂枝湯(45)、葛根湯(1)、麻黄湯(27)、麻黄附子細辛湯(127)、小柴胡湯(9)が選択肢。消化器症状が強い場合は香蘇散(70)ですね。

使用目標(証)

本方は、主として急性の咽喉頭部疼痛、腫脹、発赤を目標に広く用いられる。一般に、軽度の発熱、咳嗽、喀痰、嗄声、嚥下困難、まれに胸苦しさなどを伴う。他の処方に併用されることが多い。

組成

桔梗(ききょう)
甘草(かんぞう)

勝手にポイント

膿をとる桔梗が入った桔梗湯。成分も2つのみ。裏熱虚証。
ツムラの薬はここまで。

参考文献
「つまずきから学ぶ漢方薬 構造主義と番号順の漢方学習」 岩田健太郎 著 / 西本隆 監修
「漢方製剤 活用の手引き 証の把握の処方鑑別のために」 長谷川弥人 大塚恭男 山田光胤 菊谷豊彦
漢方スクエア 絵でわかる漢方処方解説 桔梗湯
漢方スクエア 方剤解説 桔梗湯