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129番 なし(ということで黄帝酒研究)

129番は欠番です。ということで、欠番恒例○✗酒研究。
42番では養命酒、44番ではお屠蘇、49番では陶陶酒、94番では保命酒を取り上げました。
今回は栄養ドリンク「ユンケル」で有名な佐藤製薬さんの薬用酒「黄帝酒」をとりあげます。う〜ん、高級そう…
ユンケル黄帝液と言えばタモリさんの「ユンケルンバでガンバルンバ」…はちょっと古すぎ。かなり昔の記憶なのでリゲインの時任三郎さんの「24時間戦えますか」とごっちゃになってしまいそう。当時は1本2000円超えの栄養ドリンクで、バブル期だなぁ〜って思います。
現在では、イチロー選手のイメージが強いですね。
そんな「黄帝酒」ですが、漢字をよく見ると「おうていしゅ」って読みたくなりますけど、「こうていしゅ」なんですね。

組成

丁子(ちょうじ);桂皮と合わせて血行促進
蒼朮(そうじゅつ);脾胃を高める。
桂皮(けいひ);発汗解表作用、降気作用、駆瘀血作用、鎮痛作用。
山椒(さんしょう);胃腸を温め止痛する。
桔梗(ききょう);キキョウの根。鎮咳去痰作用、鎮静・鎮痛作用
生姜(しょうきょう);発汗解表作用、止嘔作用、解毒作用。
人参(にんじん);補気作用、生津作用。
防風(ぼうふう);発汗・鎮痛作用
黄精(おうせい)
エレウテロコック根軟稠エキス
タウリン

勝手にポイント

蒼朮+桂皮=体表の湿を除き、神経痛・リウマチを治す cf;桂枝加朮附湯
山椒+人参=胃腸を温め、腹痛を治す cf;大建中湯
うーん、これと言って類似のエキス剤が見つからないです。あえて言えば大建中湯の乾姜+蜀椒+人参+膠飴を、乾姜→生姜に、蜀椒→山椒に読み替えて、近いかなぁ〜
これまでの養命酒、陶陶酒、保命酒ともあまり似ていない。栄養ドリンクの仮想顧客が好きそうな反鼻(=マムシ)は入っていません。
もしかするとユンケルロイヤル黄帝やユンケル黄帝ロイヤル(←この2つは別商品)の成分でもある、エレウテロコック根と黄精がメインなので、他の生薬はそこまで考えられていない気もしてきた…ってそんなわけないかぁ〜