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UXデザインを学びに行ったら「概念化」という、まだ良く分からないけど、凄く役立ちそうな能力の存在を知りました。

日頃仕事で「ユーザー体験(UX)をきちんと考えないと!」なんて話を知ったふうにお客さんにしていますが、いつも付け焼刃の知識で誤魔化しているので、UX Designについてきちんと体系的に学びたく学校に通う事に。
Xデザイン学校:https://www.xdesign-lab.com/

月に1回、全10回で2020年の2月までのコースなので、学んだ事の中で気になったポイントに絞ってnoteにまとめていきたいと思います。

Xデザイン学校ベーシックコース 04 / 2019年8月24日(土)
前回はエスノグラフィを通して「観察する面白さ」を知った第三回。

今回は、前回浅草の街に繰り出して、写真を撮っている外国人観光客を観察&インタビューした結果を整理、分析して、その結果から新しいサービスを考えようという回でした。

考えさせられる事がとても多く、内容の濃い回だったので「整理が難しそう…!」とちょっと寝かせていたのですが、そろそろ観念して頭の中を棚卸ししてみたいと思います。

普段やった事ないのですが、クラスメートがとても素敵な図を使ってnoteを書いてるのに刺激を受けて、自分もとりあえず手書きでイラストでも描いてみよう!という挑戦もしつつ。

サービス企画の流れ
第一回~第四回(今回)までの授業を振り返ってみると、ここまでの内容でサービス企画に必要な流れをざっと教えて貰った事が分かります。

1, 観察

問題を発見しよう!という意識で観察しない。そういう意識があると「ここに問題がある筈だ。」という意識に引っ張られて焦点化してしまい、意識に無かった問題を発見する事が難しくなるから。

2, 観察した結果の整理

今回はKAカードという手法を用いて観察結果を整理。先生が「KJ法は難しいよ。」という話をしていたが、自分の経験としても、KJ法を使っての情報の整理は難しいというか、あんまり得意じゃないな、という印象だったので新しい手法を教えて貰って嬉しい。

観察した結果を整理、共有するのにもいろいろな手法がある。手法は「情報を効率的に整理、共有する」為に先人たちが洗練してくれているものだから、きちんと覚えて使いこなせるようにしたい。

人の行動を観察した際に、その行動から読みとる&考察すべき情報は以下の3点。

1, 行動(事象)
2, 行動を起こす動機になる感情、モチベーション
3, 行動した結果得られる価値
→ 価値とは「その行為を通して得られる便益」の本質的な部分。

3, グルーピング

情報を整理する際に、例えば「一眼レフで撮っている人たち」「スマホで撮っている人たち」みたいな形で、ジャンルでグルーピングしてもそこから意味のある共通項は見いだせない。

情報は「価値」でグルーピングする必要があって、自分のグループの例だと「写真を通して自己表現ができる価値」というのが一つのグループになる。

4, 問題抽出

科学技術、生産技術の進歩により、分かりやすい問題「不具合」は基本的にはもう存在しない。どこのメーカーのスマホを使っても同じ事ができる様に、問題も、問題に対する解決策としての製品も、コモディティ化(陳腐化)しているのが現状。

そんな時代の問題とは「現実」と「理想的な状態」のギャップであり、問題を見つけるにはどこにそのギャップがあるか?を見つける力が必要になる。

5, 問題の概念化

今回の授業の一番のキラーワード「概念化」。正直まだ良く分からない。でもこれからの時代を生きる上で凄く大切な能力、という事はひしひしと感じた。現時点での自分の理解としては、一個人、一事象だけが抱えている問題に対して解決方法を考えるのではなく、多くの人間が抱えている様々な問題の「共通項」を見いだし、そこから問題の「本質」を言語化する事が概念化なのかな?と考えている。

6, 解決方法を考える

以前、話し合いについて何も知らない自分に気づいた、というnoteを書いたけど、今回もとても大事な事を教わった。グループワークの際、議論している時は進んでいない時。なぜなら、人は他の人の話を聞いてないから。

これ、凄くシンプルだけど本当にその通りだと思う。自分で振り返ってみても、グループワークをしている時はフルで頭を回転させて考えているから、人の話を聞きながらも、ずっと「自分の考えが頭の中をグルグルしている状態」になっていて、半分も話を聞けてないと思う。

解決方法としては手を動かす事。ペンを持って、付箋を持って、書いて、捨てて、グルーピングしてみて、目の前に見える何かを提示しつづける事。

それと、発散した意見を集約する際に「全員一致」というのは無理なので、誰かが決める必要があるよという話もあり、これも凄く納得感があった。自分の考えに自信がある時は、ちゃんと「決める」役割をやれるようになりたい。

まとめると

サービスを考える時は…

1, 観察
2, 観察した結果の整理
3, グルーピング
4, 問題抽出
5, 問題の概念化
6, 解決方法を考える

というステップを踏む、というのが一つの流れになる。観察を行わない場合もあるだろうけど、サービス開発の時で無くても使える流れなので、普段の仕事でも意識的に使って練度を上げていきたい。


自分用授業メモ/備忘録 04
・ロベルト・ベルガンティ/意味のデザイン
・ニュータイプの時代
・アフターデジタル
・「役にたたないが意味はある」が一番高価
・KAカード
→出来事/ユーザーの心の声/行動の背景にある生活価値
・KJ法を上手く使うには「価値」「行為目標」で分類すると良い
・パタン・ランゲージ
→繰り返し現れる法則性を表現した言葉「トップセールスマンほど沢山断られる。」

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