“MAKUHAL”に感動したお話
皆様、フジチカ社の”MAKUHAL”という製品をご存知でしょうか?
チューブレスタイヤユーザーであれば一度は聞いた事あると思います。
“MAKUHAL”とは重いのにめっちゃ回るハブで有名なGOKISO社の会長である近藤会長がチューブレスタイヤのパンク修理に困るユーザーの為に立ち上げたフジチカ社が出している「シーラント」(厳密に言うとシーラントではありませんがいい例えがわからない)です。
TIMEに装着しているZIPP303sはフックレスリムの為、「チューブレス厳守(緊急時のみクリンチャー使用可)」です。現在世の中に出回っている「チューブレス」はほぼ全て「チューブレス”レディ”タイヤ」なので空気を保持する為の液体「シーラント」が必須です。
しかし!チューブレスタイヤユーザーなら首を縦に振るかと思いますが
扱いが面倒くさい
ええ、面倒くさいです。そりゃもうクリンチャーいいなぁと思うくらいに。
私の個人的な面倒くさいポイントをあげます。
•シーラントという「液体」が常に回転するホイールの外周部にいること
•シーラントありきの「空気保持」
•半年に一回様子を見なければならない(液体上でなければ唯一(?)のメリットであるパンクした穴を勝手に塞いでくれない)
•定期的にホイールを回さないと一部に留まりホイールバランスが崩れる
(特に私は基本ZWIFTのzwifterなので外乗り頻度は低い方です。気がついた時に回してましたがそんなの毎日やってられん。)
•タイヤ組みつけの時にベッタベタになる
…あげればまだまだあげられますがこの辺にしておきます。
2022年に”MAKUHAL”が販売されます。(当時は別の名前だったような)
当然私も気になりました。
富士ヒルのEXPOで実際に商品を見ました。黒い丸だらけのシュワルベPRO ONE TTを皆さんも見たことがありますよね?
お、これいいんじゃないの?…と思いました。
ただ、パンク修理KITが2万円。
2万円。
2万円?!
ほえぇぇぇ…と思いながら静かにブースを去りました。
そこからしばらくマックオフやビットリアのシーラントを使用しておりました。
そして時は流れて2024年。
今シーズン使用するタイヤどれにしようかな。
あ…シーラントも探さないと。
そんな時久しぶりにMAKUHALのサイトをのぞいてみました。
液体がタイヤ内で動かない•液体分の重量がない→ホイールが綺麗に回る→速い
ざっくりした式ですがこれが実現出来るのは現状MAKUHALのみ。
1gでも軽くしたい。1秒でも早くなりたい。
やっぱり気になっちゃうんです。MAKUHAL。(恋かよ)
唯一の懸念点だったパンク修理キットに廉価版(それでも6000円位しますが)が販売されてました。
(液体が薄いゴムになってそれが空気を保持する…)
(このゴムは突き刺しに強い…)
(一度組み付ければほとんどメンテはいらない…)
(液体が勝手に塞いでくれるわけではないので
もしパンクした時は自分で修理しなくてはならない…)
ええい!細かい事気にするな!「ポチッ」
購入。週末にZIPP303s用に購入したシュワルベONEに組みつけ。
細かい事は端折りますがフロントとリアを組み付けるのに1日かかりました。
私が不器用なのかもしれませんがかなり難しいです。あと周囲が汚れます。
(掃除は簡単だけど)
ネットで検索すると大体難しいって出てきます。
不安な方はショップにお願いしてもらうのも手です。
そんなこんなで本日3月2日。2024年最初の(今更)外乗りに出かけました。
コースは大垂水峠を経由し、甲州街道を西へ。都留の辺りから道志峠(?)を越えて道志道を東へ行くコースへ。
タイヤはミドルグレードだし(前はミシュランのPOWER CUP 28Cを装着)
さぞもっさりしてるんだろうなー。。。。。
ビンディングを装着してよいしょとスタート…
スッ…
?!
え?走り出し軽くね?!
信号で停止。発進。
スッ…
?!?!
間違いない…走りが軽い…。
シュワルベONEはどちらかというとミドルグレードの練習用タイヤ。
レースでも十分なPOWERCUPとはスペック•転がり抵抗にかなりの差があると考えられます。
それなのに加速が鋭く、明らかに発進がラク。
さらに思ったのが
減速しにくい
かなり細かいアップダウンのコースでしたが、登り返しの時も速度が落ちにくく、短い坂なら勢いそのままに登り切ることが出来ました。
さらにさらに
大垂水峠でPR
これに関しては冬のトレーニングの成果もあるでしょうけど、
強い風が吹く状況で、ミドルグレードタイヤ、さらに冬の重い装備でPRってのは…
(前PR出した時は夏)
常に動くシーラントがないとこんなに走りが違うのか…?
という事で今日一日中MAKUHALに感動しっぱなしでした。
確かに組みつけは難しい(というか、コツがいる。説明書をよく熟読する必要あり。)
それでも走りがここまで違うとなると苦労して組みつけた甲斐があったなと思います。
懸念点である「パンク」に関しては、かなり突き刺しに強いMAKUHALのゴムが破けてしまうレベルのパンクはシーラントであっても塞がらないのではないか?
と考え、そこは割り切ることにしました。
(実際に組みつけ時に実験しましたが、なかなか強いです。このゴム。
あとはパンク回避のためのテクニック。
ゴミが溜まりやすい道路の端寄りを避ける、路面状況を常に見る…など。
以上、MAKUHALに感動した1日でした。
余談
文章を読んでて違和感を持った方。
「この人、1本しかないホイールになんでミドルグレードタイヤつけてるの?」
「よくみたらディスクローターもダウングレードしてない?」
…さぁーなんのことでしょう(すっとぼけ)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?