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時計の針は進んだのだ。薄々気づいてたが、手をつけずにいた課題への対応

今起きていることはなんだろう?

注意してみる。

医療関係者:目の前の危機に最前線にて対応(感謝!)
政府:全体のシステムが崩壊しない施策(医療、公衆衛生、経済)
一般の人:罹患しないように、移さないように。

だけど、多くの人が気づいている。これは「薄々気づいていたけど手をつけないでいたこと」を顧みねばならないのではないタイミングではないだろうかと。誰がいうわけでもなく、それぞれの胸のうちにそうした声は聞こえないだろうか。

当たり前だが、ウィルスがそういう意図をとって現れたわけではない。自然界というのはそういう揺り戻しにより動的に平衡を保つシステムを内包している。そして、私たち人間も、傲慢で忘れがちだが自然の一部だ。さて、私たちが薄々気づいていたけど手をつけないでいたことはなんだろうか。

・リモートワーク?

・ベーシックインカム?

もちろん、それらも含むが、それらは表層に現れる現象だ。なぜ、そうしたことが有用だと思うのか?おそらく古い組織から個人の開放だろう。

別にそれは特別な話ではない。幕藩体制からの人の開放は160年前に、軍国意識からの開放は80年前に起きている。「24時間働けますか?」や「企業戦士」という言葉は使われなくなりつつあるが、集団における意識モデルとしては残っていたものが解けつつある。結局、これまでの仕組みでは、最大多数の最大幸福を目指すには不十分であったということで、古い意識モデルの上に立っていた構造が壊れるタイミングは、進化の機会だ。

自由民主主義という名の下に隠れていた、

□余りに大きな不平等

□持続不可能性

□過度な競争による心理的不安

□組織における個人の自己決定権の小ささ

□利益のための議論を主、公共の善を従とする考え

□対して、仮面を外した自己を開示できる心理的安全な場の欠如

□結果として内発的動機を発見できず社会的イノベーションの不足

□愛など、仕事とは切り離す。公からの過度な私の分離

こう言った課題は「自由」の名のもと経済を優先し、先延ばしにされ、一定範囲犠牲にされてきたのだ。

「欲に任せて、才能に任せて欲しいものは全て手に入れる自由がある」そういうことが前提とした社会に生きていたし、それをやり切った人が称賛された風潮があったかもしれない。でも、仮に多くの人が、「そういうことでは人としていかん。もっと、徳のある生き方をせねば」と自分を内省しながら生きる生き方をしたなら、速度は落ちるかもしれないが調和をもたらすだろう。ボチボチ根本のOSのバージョンアップをしなければ、私たちは幸せになれないかもしれない。「現状の仕組みの上で、各人の努力により手に入れろ!努力が足りん!(それも否定しないが)」ということだけではなく、システムそのものへの見直しが必要だろう。歴史の時計の針は進んだのだ。

時計は戻らない

もし、次にくるのが調和・共存をより意識した社会なら、私たちはどう考えを適応せねばならないだろう。

これまで:狭く、浅く、早く、「敗者を量産」し進むのではなく、

これから:広く、深く、ゆっくりでいいので、「皆と共に」。

早く?遠く?

システムを再構築するのは、とてもしんどい作業だ。できれば大きく変えず、不満がある人間は各人が頑張れということでやり過ごしたい人も一方でたくさんいるだろう。そうやって戦後社会は動いてきたが戦後80年を迎える前にシステム耐用年数が来ているのだろう。これで、2019年の状態に戻そうとすると、より大きな崩壊が2025年までにくるだろう。(戦後80年)

危機への対応だから、元に戻そうとするが元に戻っては、同じ問題を繰り返す。僕らは、全く異なる意識を開発せねばならない。その仕組みが何かはまだわからない。ただ、課題を正確に認識し、その解決のためにこれまでを変える覚悟を社会としてできなければ。

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真善美


私たちは、「真偽」という価値観に偏りすぎ、また、科学と経済が結託し、その真偽を経済的に利益になるということを真とする世界観の強い影響を受けてきたことをまず、認識すべきだ。それらを相対化するには別の明確な軸を持たねばならない。「真」と同じくらい明確な価値だ。

ESG投資、SDGsなどは、ここに善悪という価値観を加えたものだ。上の4象限の図であるように、真とは「それ」の価値観で、善とは、「私たち」の価値観である。「私」の価値観も必要となろう。つまり、客体によりすぎたものの見方ではなく、より主観的な見方がなければ、そもそも人生に意味や価値を発見することはできないだろう。

みなさんは、これから、どう言った価値観・世界観に軸足を置いて生きますか?それを自らに問う方法、話し合う仲間がいますか?

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私は、はたらく意味のアカデミア「WaLaの哲学」という講座を主宰してます。現在の危機を乗り越えた後の社会に必要な哲学の型をお伝えしています。既に多くのビジネスマンが修了されています。

今のような変革期に大切なのは2点
1)新しい時代に必要な考えの軸を持つこと
2)そうした時代を共に生きる仲間を持つこと

私たちが取り組んでることは「切り離された世界の住人としてではなく、自分の生命を生きる哲学」つまりあなたが、自ら設定した宇宙で自らを主人公として描く、全く新しい宇宙観・世界観の中に生きることです。そのために必要な思考の型を、これからを生きる武器として多くの人に持って欲しいと思い、こうした場を作ってます。

21世紀を生き抜く哲学の型を学ぶ WaLaの哲学4期 4/23(木) スタート。申し込みのラストチャンス!詳細は以下ページより!


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