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方丈記では「ゆく河の流れは絶ずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、か…

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方丈記では「ゆく河の流れは絶ずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」と語られています。歴史を知るということは、無常を感じるということです。散歩途中の道端の古跡について、思いを巡らせてみたいと思います。

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はじめに

『平家物語』では、 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらはす。驕れる者久しからず、ただ春の夜の夢の如し。猛き人もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」と語られ、 『方丈記』では 「ゆく河の流れは絶ずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。」と語られています。 これら「無常観」は、仏教の教えを源泉とする日本人の美意識の特徴と言えま

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