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【手形の不渡り💦】手形の満期日になっても手形代金の支払いがなされなかったらどうしよう…:エッセンシャル会計学 No.14

今回は、手形の不渡りについて学習します

手形の満期日になっても手形代金の支払いがなされない事態が発生したら、どのように対応すればよいのでしょうか??

保有している手形が不渡りとなった場合
裏書または割引を行っていた手形が不渡りとなった場合について、考えていきましょう


会計・財務についてもっと学びたい🔥

会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています

今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥

さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきたいと思います
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います

ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖

前回のお復習い📑

手形の不渡りに対する会計処理

今回は、手形の不渡りについて解説します
これは、手形の満期日になっても手形代金の支払いがなされないことです

もし、手形の不渡りを半年間に2回起こしてしまった場合、その会社は銀行取引停止処分(=事実上の倒産)という重いペナルティを受けることになります💦

そのため、もし手形を振り出したのであれば、手形の不渡りを絶対に起こさないように資金繰りをする必要があるということですね📝

今回は、手元に保有している手形が不渡りとなった場合の会計処理について理解を深めていきましょう

まず、不渡りとなった場合の会計処理ですが、手元に保有している手形が不渡りとなった場合「受取手形」勘定(資産)から「不渡手形」勘定(資産)へ振り替えます📝

なお「不渡手形」勘定は、不渡りになった手形を処理する勘定科目で「代金を回収する権利はあるが、回収できる可能性 が著しく低い手形債権」を意味していることになります

したがって、受取手形は正常な手形債権、不渡手形は不渡りになった手形で、回収可能性が低い手形債権となります

すなわち、手形上の債権であることには変わりありませんが、回収できる可能性が低いことを明確にするために、勘定科目を変更することで対応しているということです📝

仕訳例1
当社の保有するB社振出の約束手形300円が不渡りとなった。
(借)不渡手形:300 (貸)受取手形:300
このように、手元に保有している手形の不渡りについて仕訳していくことになります

補足になりますが、手形の不渡りが生じた場合、債権者(問題上は、当社)が支払拒絶証書を作成することがあります
また、この支払拒絶証書の作成にかかる費用の支出は、手形上の債権者へ請求できますので「不渡手形」勘定に定めて処理していくことになります

不渡手形を回収した場合📝

不渡りとなった手形代金を回収した場合は、通常の債権の回収と同様に処理します

ただし、支払いが遅れた分の利息(延滞利息)を受け取ることがあり、 通常の利息と同様に「受取利息」勘定(収益)により仕訳します

仕訳例2 (1の続き)
不渡りとなっていたB社振出の約束手形300円について、支払いがなされ、延滞利息30円を含めた330円が当座預金口座に振り込まれた。
(借)当座預金:330 (貸)不渡手形:300
               受取利息:  30

もし、不渡りになった手形がそのまま未回収のままであった場合には、貸倒となります
このケースには、通常の貸倒処理を行います

裏書または割引を行っていた手形が不渡りとなった場合

次のケースは、裏書or割引を行っていた手形が不渡りとなった場合について考えます

裏書した手形が不渡りとなった場合、手形を裏書した会社(A社)は、 裏書きした相手(C社)から手形を買い戻さなければいけません
これを、手形の償還義務といいます

文章での説明となりますが、イメージとしては、裏書時には、B社から受け取った手形を、 C社に裏書きしています

そして、満期時には、B社が支払えないため不渡手形となったので、A社はC社から手形を買い戻すことになります
なお、代金はB社に請求することになります

また、手形割引でも同様になります
割引した手形が不渡りとなった場合、割引した手形を銀行から買い戻さなければならないのです

ただし、C社の立場からみると、たとえ手形が不渡りになっても、A社に買い取ってもらえるため、安心して裏書手形を受け入れることができますね

このケースの会計処理ですが、買い戻した手形については、手形の振出人(B社)に償還請求(B社の代わりに支払った額を、B社に請求)することができますが、相手(B社)はすでに不渡りを出している会社であるため、当該債権を回収できる可能性は著しく低いです💦

よって、「不渡手形」勘定(資産)で処理します

仕訳例3
以前にC社に裏書譲渡していたB社振出の約束手形300円が不渡りとなったため、 当座預金から300円支払って買い戻した。
(借)不渡手形:300 (貸)当座預金:300
このように、裏書きした手形の不渡りについて仕訳をします

今回のポイントを3点、整理しておきましょう
まず、①不渡りとなった手形は「不渡手形」勘定(資産)で処理します
次に、②保有する手形が不渡りとなった場合、「受取手形」勘定(資産)から「不渡手形」勘定へ振り替えます

そして、③裏書または割引した手形が不渡りとなった場合、償還金額を「不渡手形」勘定に計上します

簿記2級取得に向けて、どんどん実践問題を解いていきたいです🔥

私が考える会計学を学ぶ意義💖

会計知識は、経理や会計士だけが理解していればいいというわけではありません

なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけではなく、営業や管理職、経営全般まで、会社に所属している全て人にとって必須の知識であると考えているからです

ほとんどすべての会社は、営利団体であると思われます
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し、事業活動を行い、会社は成長していくことを本質的な目的にしていることでしょう

私も株式会社に就職を予定している以上、利益の出る仕組み、お金の流れは確実理解をしておく必要があることを自覚しています

例えば、営業マンだとしても、売上の目標や予算作成に関わることがあると思います
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も、全て会計が関係しているのです
また、営業の売上は経理が処理をし、会社の利益がいくらになるかを算出していくことになります

総じて、会計を知ることで、会社にどれほどのインパクトをもたらしているのかを把握でき、予算の作成においても精緻に行えるようになると言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく思考法やビジネスが行えるようになるでしょう

そして、会計の知識を洗練していけば将来的に経営者の視点を手に入れることができると思いますので、新規プロジェクトにアサインされたり、昇格のきっかけにもなり得るかもしれません🔥

会計の基礎知識である「財務3表の理解」を中心に理解を深め、財務3表とは何か?
これを見て、何をどう判断するのか?などを考えていきたいですよね
この知識があるのとないとでは、今後の仕事の仕方が大きく変わることに間違いはないでしょう

これからの時代はグローバルに活躍できる人材というのが求められると思います
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば、英語も交えて知識をつけると、今後ますます活躍できるフィールドが広がっていくと考えていますので、グローバルスタンダードにも挑戦していくことにしましょう🔥

なお参考資料は以下の通りです

おすすめマガジンのご紹介🔔

こちらに24卒としての私の就職活動体験記をまとめたマガジンをご紹介させていただきます👍
様々な観点から就職活動について考察していますので、ご一読いただけますと幸いです

改めて、就職活動は
本当に「ご縁」だと感じました
🍀

だからこそ、ご縁を大切
そして、選んだ道を正解にできるよう
これからも努力していきたいなと思います🔥

今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます📚

最後までご愛読いただき誠に有難うございました!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

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