見出し画像

【排出権取引について🌳】脱炭素の「補助輪」空回りと止まらない地球温暖化💦:日経新聞解説 1/21

日本経済新聞の記事で
注目したい内容がありましたので
記事にしたいと思います💖

長いですが、目次をご活用いただきまして
どうぞ最後までご覧ください!


脱炭素の「補助輪」空回り 排出権価格9割安、削減効果に疑念の声(チャートは語る)

 温暖化ガスの排出削減分を売買する排出量取引(総合2面きょうのことば)が成長の壁にぶち当たっている。航空会社やエネルギー企業などが削減目標の達成に使う民間のカーボンクレジット(排出権)を巡って疑惑が浮上し、買い手が減った。
先物価格は高値から9割安に沈む。脱炭素推進の「補助輪」として期待されていただけに影響は大きい。

 10月に開かれた国際会議。英シェルのワエル・サワン最高経営責任者の発言が波紋を呼んだ。年1億ドル(約140億円)を投じ、30年までに二酸化炭素(CO2)換算で1億2000万トン分のカーボンクレジットを利用する計画だったが「破棄した」と述べた。
同社は液化天然ガス(LNG)の生産や輸送で発生した温暖化ガスを民間クレジットで相殺し、環境への配慮を求める顧客に販売していた。
 排出量取引には2種類ある。欧州連合(EU)など公的機関が主導する取引と、事業会社が発行する民間クレジットの売買だ。法規制で自社の事業所に排出量上限を設けられた場合、公的な「排出枠」を購入して超過分を相殺する。一部の企業は法規制とは別に自主的な削減目標を立てており、その達成には民間クレジットを使う。(中略)
 企業が民間クレジットの購入を控える背景に、温暖化ガス削減効果への疑念がある。

 民間クレジットの主流は森林保全など自然由来のものだ。クレジット開発者が森林保護などによる「排出削減への貢献」を申請し、民間認証機関が認定すればクレジットとして販売できる。英ケンブリッジ大教授らが18の森林保全事業を調査したところ、実際に排出削減効果があったのは発行されたクレジットのうち、6%に過ぎないという。

 22年の民間市場の取引総額は19億ドル(約2700億円)で公的な排出量取引の1%に満たない。それでも公的な仕組みを補完するものとして期待されている。
温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」は気温上昇を1.5度以内に抑える目標を掲げるが、現状の温暖化ガス削減ペースでは厳しい。目標達成には安価で購入しやすい民間クレジットの活用が不可欠との見方は多い。
 ただ疑惑の浮上で企業は民間クレジットを使いにくくなった。環境団体の間では「クレジットによる相殺に頼らず、自社でCO2の排出量を削減するのが本筋」との意見が根強い。企業にとって品質問題を抱えるクレジットを使い続けることは、評判を落とすリスクにつながる。(中略)
 購入者側の企業は信頼性の高いクレジットを求めて、新技術に資金を投じ始めている。課題はコストだ。
大気中からCO2を直接回収し、地中に貯蔵する「DACCS」を基にしたクレジットの価格はCO2換算で1トンあたり1000ドルを超え、森林保全由来の価格の138倍に達する。

 高品質のクレジットをより安く購入できるようになれば、企業にとって削減目標達成に向けた選択肢が増える。技術開発の加速に向けて多額の資金を呼び込むには信頼回復が必要だ。品質を適切に評価する仕組みが求められる。
(ESGエディター 松本裕子、ヒューストン=花房良祐)

2023/12/17 日本経済新聞 朝刊 1ページ

記事に対するコメント📝

カーボンクレジット(Carbon Credit)は、温室効果ガス(GHG)の排出を削減または防止するプロジェクトにより生じた削減量を表す財政的な単位です。

これは主に企業や国が取り組む気候変動対策の一環として用いられます。

具体的には、排出削減プロジェクトや再生可能エネルギープロジェクトなどに投資し、それによって削減された排出権を取得します。
これにより、自身の排出量を相殺し、ネットでの排出をゼロにすることが可能です。購入された排出権は、国際的な取引市場や特定の規格に基づく市場で取引されることがあります。

カーボンクレジットの考え方は、気候変動への対策や企業の社会的責任を強調する中で重要性を増しています。

企業が自身の環境への影響を最小限に抑えるために、また法的な規制や市場の期待に対応するために、カーボンクレジットを活用することが一般的です🍀

なぜ排出権取引市場の創設をするのか?

排出権の定義とは、取引可能な排出許可証のことであり、環境資源の利用許可証のことであり、汚染物質の排出許可証などを指します📝

そして、排出総量に応じた発行量を決定し,その総量を何らかの基 準に従って各主体に配分するという方法のもと、その後は市場のルールに従って売買することになります✨

しかし、ここで効率性・衡平性など何を基準にするかという問題に直面することになります。
加えて、地球環境会議でも合意は容易ではないですから、ルールを明確に定めることも用意ではないでしょう…

また、国内的手段は国際的にはしばしば摩擦の源があり、各政策手段の単独での評価と、併用する場合の評価や各政策手段の主効果、プラス・マイナスの副次的効果など多角的な視点から評価される必要があるのかと思います🌳

地球温暖化は、非常に深刻な問題であると思いますので、このようなテーマに対して関心を持つことは大切なことであると思います✨

前回ご紹介した記事💖

マガジンのご紹介🔔

こちらに24卒としての私の就職活動体験記をまとめたマガジンをご紹介させていただきます👍
様々な観点から就職活動について考察していますので、ご一読いただけますと幸いです

改めて、就職活動は
本当に「ご縁」だと感じました
🍀

だからこそ、ご縁を大切
そして、選んだ道を正解にできるよう
これからも努力していきたいなと思います🔥

最後までご愛読いただき誠に有難うございます!

あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏

この投稿をみてくださった方が

ほんの小さな事でも学びがあった!
考え方の引き出しが増えた!
読書から学べることが多い!
などなど、プラスの収穫があったのであれば

大変嬉しく思いますし、投稿作成の冥利に尽きます!!
お気軽にコメント、いいね「スキ」💖
そして、お差し支えなければ
フォロー&シェアをお願いしたいです👍
今後とも何卒よろしくお願いいたします!

この記事が参加している募集

SF小説が好き

SDGsへの向き合い方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?